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2014年4月23日 掲載

介護入門 ~介護保険やそのサービスについて~

薬剤師 女性の健康マイスター 中川 浩美

そのお悩み、私がお答えします!/ 薬剤師 女性の健康マイスター 中川 浩美

高齢者や病人の生活周りをお世話する、介護。超高齢社会の今、介護認定者は平成24年度の時点で533万人。10年前に比べると230万人も増えているのです。今はまだ自分や家族に介護の心配はなくても、ある日突然に必要となった場合、どうすればよいか考えたことはありませんか?今回は、まず知っておきたい介護の基本をご紹介します。

介護のレベルを知っておきましょう

介護を受けるにあたっては、まず介護を必要とする人がどの程度の状態なのかを知ることから始まります。
区分は7段階あり、そのレベルによって受けられるサービスも異なります。
※どの状態にもあてはまらず、「自立できる」と判断された場合は介護保険が適用されません。

要介護状態区分 状態の目安
要支援1 生活機能の一部がやや低下しており、介護予防サービスの利用により改善する可能性が見込まれる。
要支援2 生活機能の一部に低下が認められ、介護予防サービスの利用により改善する可能性が見込まれる。
要介護1 立ち上がりや歩行などが不安定。排泄や入浴などに一部介助が必要。
要介護2 立ち上がりや歩行などが不安定。排泄や入浴などで一部または全体の介助が必要。
要介護3 立ち上がりや歩行などが自力では困難。排泄や入浴、衣服の着脱などで全体の介助が必要。
要介護4 立ち上がりや歩行などがほとんどできない。排泄や入浴、衣服の着脱など日常全般に全面的介助が必要。
要介護5 意思の疎通が困難で、食事を含む生活全般について全面的介助が必要。

まずはどこに相談すればいいの?

まずはどこに相談すればいいの?

①高齢者相談窓口

市区町村の役所に窓口が設置されています。

②地域包括支援センター

介護や福祉などの総合的な相談や支援を行っています。各市区町村のホームページに所在地や連絡先が掲載されているので、調べてみましょう。上記の高齢者相談窓口や、病院、介護施設からも紹介してもらえます。

介護サービスの内容って?

介護保険が適用されると、介護サービス=「してもらえること」が受けられますが、その内容は大きく分けると下記の6つに分かれています。

  1. 介護サービスの利用にかかる相談、
    ケアプランの作成
  2. 自宅で受けられる家事援助等の
    サービス
  3. 施設などに出かけて日帰りで行う
    デイサービス
  4. 施設などで生活(宿泊)しながら、
    長期間又は短期間受けられるサービス
  5. 訪問・通い・宿泊を組み合わせて
    受けられるサービス
  6. 福祉用具の利用にかかるサービス

※参考:厚生労働省 公表されている介護サービスについて

介護保険ってどんなもの?

急速な高齢化に対応するため、2000年4月からスタートした保険制度です。
介護保険が認定、適用されると、介護のサービスや介護用品のレンタル・購入を1割負担のみで受けることができます。

介護保険は65歳以上と40~64歳の特定疾病の方が対象です。

特定疾病の範囲

  • がん
    [がん末期]
  • 関節リウマチ
  • 筋萎縮性側索硬化症
    [ALS]
  • 後縦靱帯骨化症
  • 骨折を伴う骨粗鬆症
  • 初老期における認知症
  • 進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症及びパーキンソン病
    [パーキンソン病関連疾患]
  • 脊髄小脳変性症
  • 脊柱管狭窄症
  • 早老症
    [ウェルナー症候群]
  • 多系統萎縮症
  • 糖尿病性神経障害、
    糖尿病性腎症
    及び糖尿病性網膜症
  • 脳血管疾患
  • 閉塞性動脈硬化症
  • 慢性閉塞性肺疾患
  • 両側の膝関節又は
    股関節に著しい変形を伴う
    変形症関節症

介護保険が認定されるまで

申請

市区町村の介護保険担当課もしくは地域包括支援センターの窓口で手続きをします。

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訪問調査

調査員が自宅に訪問。
介護を希望する本人と会い、介護の必要性とその度合を調べます。

主治医の意見書

本人の主治医から心身の状況について意見を聞きます。

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審査・判定

コンピュータによるテスト、訪問調査の結果、主治医の意見をもとに介護認定審査会が審査し、判定します。

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結果通知

申請から30日程度で、本人宛に要介護度のレベルが通知されます。
認定されると介護保険が適用。ケアマネージャーが紹介され、今後のケアプランを組み立てていきます。

ケアマネージャー、ヘルパーってどんな人?

● ケアマネージャー

介護支援専門員。
介護を受ける人が適切なサービスを受けられるよう、相談に乗ったりアドバイスをしたり、ケアプランを作成したりします。

仕事内容 : 要介護認定の手続き代行、要介護度の更新手続き代行、ケアプランの作成・修正・変更、介護サービス費用の計算・管理

● ヘルパー

ホームヘルパー。
介護を必要とする人の自宅を訪問し、家事等を手助けします。介護者以外の家族の世話等は頼めません。

仕事内容 : 生活援助(掃除、洗濯、買い物、調理等)、身体介護(食事、排泄、入浴の介助等)、通院等の介助(病院や施設に行く際の、車やタクシーに乗り降りの介助)

ケアマネージャー、ヘルパーってどんな人?

介護保険で借りられるもの、買えるもの

介護保険を利用すると、1割負担で介護用品のレンタルや購入ができます。
購入費用は年間10万円(内訳 → 自己負担 1万円 + 保険での補助 9万円)が上限となります。

レンタルできるもの(12種類)

  • ・車イス
  • ・車イス付属品
  • ・特殊ベッド
  • ・ベッド付属品
  • ・床ずれ防止用具
  • ・寝返りを助ける道具
  • ・手すり
  • ・スロープ
  • ・歩行器
  • ・歩行補助杖
  • ・認知症高齢者徘徊感知器
  • ・移動用リフト(吊り具部分は除く ※購入の必要あり)

購入できるもの(5種類)

  • ・腰掛け便座、ポータブルトイレ等
  • ・特殊尿器
  • ・入浴用補助具
  • ・簡易浴槽
  • ・移動用リフトの吊り具

家族や周りの人たちが心がけたいこと

家族や周りの人たちが心がけたいこと

● 自分だけ、家族だけでがんばらない

介護はいつまで続くかわからないだけに、家族や同居者は心身ともに大変に 感じてしまうと思います。
しかし、がんばりすぎてしまい、介護疲れで自分達に何かあっては元も子もありません。
そうならないためにも、介護保険を使って介護サービスを適切に利用することが大切です。
介護者の心身にかかる負担を少しでも軽くすることが、介護される人たちの元気にもつながるのです。

● 寝たきりにさせないようにする

介護の必要がある人を寝たきりの状態にしてしまうと、ますます心身の機能は低下します。
その結果、介護もさらに大変になってきます。
そうならないためにも、生活環境を整え、本人が起き上がりやすい状況を作ってあげましょう。
本人自身ができることを増やし、介護の負担を軽くすることを考えていきましょう。

薬剤師 女性の健康マイスター 中川 浩美

介護についての悩みや相談をして、少しでも不安を解決しましょう

自分自身、または家族に介護が必要だと思ったら、悩まずに相談を。
市区町村の窓口をはじめ、電話相談を利用しましょう。

護支え合い電話相談 : 0120-070-608
受付時間 : 月曜日~金曜日 午前10時~午後3時

参考:『ヘルパー以前の介護の常識』 講談社 浜田 きよ子 著



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