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感染症の予防法

薬剤師 女性の健康マイスター 内田有美

そのお悩み、私がお答えします!/ 薬剤師 女性の健康マイスター 内田有美

季節ごとに流行る、風邪をはじめとするウイルス性の感染症。
毎年かかってしまってから後悔するのではなく、予備知識や予防法を知っておきましょう。

主なウイルスによる感染症にはこんなものがあります

ウイルス性の感染症は、くしゃみなどの飛沫、患者との接触、結膜や鼻、のどなどから感染します。
大人は夏場の感染症にかかることはほとんどなく、子どもがかかりやすいのが特徴。大人が発病しないからといって予防をしないと子どもにウイルスを感染させてしまうので、外出後の手洗いやうがいは家族みんなで行ってください。

夏季に流行する急性ウイルス性感染症

ヘルパンギーナ

対象:
4才未満の子どもが感染しやすい。
主な症状:
発熱、のどの痛み、のどの奥に水泡ができる。
予防法:
うがい、手指の消毒。

手足口病

対象:
4才未満の子どもが感染しやすい。
主な症状:
のどの奥や手足などに米粒大の水泡ができる。発熱する場合も。
予防法:
うがい、手洗い(特に排便後)。

プール熱

対象:
5才以下の子どもが感染しやすい。
主な症状:
発熱、のどの痛み、充血や目やに、結膜炎など眼の症状。
主な特徴:
プールで感染する子どもが多く、タオルから感染することも。
予防法:
うがい、手指の消毒、プールに入った後は流水で目を洗う、石けんで手洗い。

冬季に流行する急性ウイルス性感染症

ノロウイルス

対象:
子どもから大人まで。
主な症状:
激しい嘔吐や下痢などの急性胃腸炎症状。
主な特徴:
汚染された生カキや二枚貝などの食品、ウイルス感染者の嘔吐物や糞便から感染。トイレやドアノブなどを通しての接触感染や空気感染も。
予防法:
食品の十分な加熱、入念な手洗い、汚染物の処理。
ノロウイルス
ノロウイルスの処理方法

ノロウイルスの処理方法

空気感染や接触感染を起こしやすいノロウイルスは、トイレなど感染者と共有している場を消毒するのが基本。感染者が嘔吐した場合はその場を消毒してください。エタノールなどのアルコール消毒は効果がないので、塩素系消毒剤の「次亜塩素酸ナトリウム」を希釈して処理します。

■ 身の回りの物(リネン類、衣類、まな板など)を消毒する場合

0.02%の次亜塩素酸ナトリウム液を作り、汚物を十分に落としてから液に30~60秒間浸します。

  1. ピューラックス(6%)を使用する場合:原液5mlに水を加えて1.5ℓにする(300倍希釈)
  2. ミルトン(1.1%)を使用する場合:原液30mlに水を加えて1.5ℓにする(50倍希釈)
■ 排泄物、嘔吐物を消毒する場合

0.01%の次亜塩素酸ナトリウム液を作り、液を染み込ませたキッチンペーパーや布を汚物の上にかけ、浸すようにふき取ります。

  1. ピューラックス(6%)を使用する場合:原液25mlに水を加えて1.5ℓにるす(60倍希釈)
  2. ミルトン(1.1%)を使用する場合:原液150mlに水を加えて1.5ℓにする(10倍希釈)

インフルエンザ

対象:
子どもから大人まで。
主な症状:
38℃以上の高熱、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛、関節痛。
予防法:
マスクの着用、うがい、手洗い、予防接種。
予防接種について

インフルエンザ予防接種の効果が働くのは接種後2週間~約5ヵ月。

流行る時期を考えて、毎年10月下旬から12月中旬に接種するのがベストです。

ウイルスと細菌は違います!

ウイルスと細菌は違います!

風邪をはじめとする感染症は主にウイルス性ですが、それとは別に、細菌性の症状も毎年流行します。
主なものはO-157、とびひ、結核菌、マイコプラズマ、溶連菌などが挙げられます。

日頃から身に付けたい、感染症に負けないための予防法

手洗い

正しく手を洗うことでウイルスは大幅に減少します。外出後、トイレに行った後、調理の前など、こまめな手洗いを習慣づけてください。

  1. 手洗い1ひじから下を水でぬらし、石けんをつけてよく泡立てる。
  2. 手洗い2手の甲はのばすように、指先と爪の間も念入りにこすり洗い。指の間や親指はねじるようにして念入りに洗う。
  3. 手洗い3手首や腕、ひじも忘れずに!
  4. 手洗い4十分に水ですすいで完了。
    できれば①~④を2回くり返す。

うがい

うがい薬を使わなくても、予防であれば水だけでOK。帰宅時は手洗いとセットでうがいを習慣づけてください。うがいがまだ上手にできないお子さまは水分補給だけでもよいので、こちらも習慣にしてあげましょう。


消毒

消毒液を手指につける時は、基本的には手洗いと同じ手順でアルコール消毒してください。

  1. 消毒1アルコールを吹き付ける。手洗いの後の水分が残ってると効果が減ってしまうので注意。
  2. 消毒2手指にすり込み、手洗いと同じ手順で消毒する。

マスクの着用のポイント

プリーツ部分(ひだ)を下向きになるように装着。ワイヤー入りのものは鼻の形に合わせ、あごの下まで伸ばして顔にフィットさせること。

マスクの着用

マスクはウイルスや細菌の侵入を防ぐだけでなく、保湿することで、乾燥した環境で感染しやすい細菌やウイルスから身を守る役割があります。正しく着用しないと意味がないので、マスクの着け方を一度見直してみましょう。

鼻を出さない、すき間を作らない、外出先での菌やウイルスを室内に持ち込まないよう帰宅したら玄関ですぐに外す、マスクの表面を触らない、などが注意したいポイントです。

薬剤師 女性の健康マイスター 内田有美

免疫力を高めるカラダ作りも大切です!

今回は感染症の予防策をご紹介しましたが、どんなに予防しても免疫力が下がっていると感染してしまうことに。
十分な睡眠や規則正しい食生活をベースに、免疫力をアップさせましょう!