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こんな症状ありませんか? 禁煙

薬剤師 女性の健康マイスター  神田智美

そのお悩み、私がお答えします! / 薬剤師 女性の健康マイスター 神田智美

なんとなく吸い始めたタバコが、気づけばなかなか止められない。カラダや美容に悪いことはわかっているのについ…。今回は、そんな女性のみなさまにタバコの害や止め方のポイントをアドバイスします。止めたい気持ちが少しでもあるならば、これをよい機会に禁煙を考えてみませんか?

やっぱりタバコは百害あって一利なし!

タバコの煙には4000種類以上もの化学物質が含まれていて、そのうち200種類以上が有害な物質。吸った時にフィルターを茶色く染めるタールの中には、数十種類の発がん物質が含まれています。そうとわかっていてもすぐに禁煙できないのは、タバコに含まれるニコチンのせい。ニコチンには麻薬並みの依存性があり、時間が経って体内のニコチン量が減り始めると体がニコチンを求めて喫煙したくなってしまうのです。喫煙による病気のリスクは数多くありますが、代表的なものとしてガン、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、脳卒中や心筋梗塞、胃潰瘍、メタボリックシンドロームなどが挙げられます。特に女性の場合は子宮頸がんや不妊のリスクを高めるほか、妊婦が喫煙すると流産や早産、胎盤異常を起こす確率が高まり、子宮がんによる死亡率は非喫煙者の1.6倍という報告もあります。

軽いタバコ、強いタバコ、実はどちらも同じです・・・

少しでも健康を気にしてニコチンやタール量が軽いタバコを吸う女性は多いはず。でも実はこれが落とし穴。軽いタバコというのはフィルターの空気穴を多く開けることで吸い口を軽くしているのですが、実際はその穴が指でふさがれてしまうため、煙を薄めることはできません。さらにいえば、喫煙者の体はニコチンを欲しているため、どんなに軽いタバコでも自然とある一定量のニコチンを吸引しています。つまり軽いタバコでも強いタバコでも、実際に体が取り込む量は大差がないのです。

キレイを台無しにしてしまう「スモーカーズフェイス」にご注意!

健康面だけでなく、タバコは美容の大敵。ニコチンによって血管が収縮すると血行障害や代謝低下を起こすので、吸わない人に比べて抜け毛や白髪が増えていきます。

そして肌のハリ・ツヤを保つのに欠かせないコラーゲンにとって大切なビタミンCを奪ってしまうのもタバコ。ビタミンCは1日あたり約100mg必要とされていますが、タバコを1本吸うだけでなんと25mgのビタミンCが消費されてしまうのです。血中のビタミンC濃度が減っていくと、肌にハリ・ツヤがなくなり、シワを刻む原因となるのです。

そして、長年喫煙していると顔まで変化してしまいます。これは「スモーカーズフェイス」と呼ばれ、ハリ・ツヤのない喫煙者特有の顔。以下に挙げるチェック項目はスモーカーズフェイスの特徴的な顔立ち。「少し当てはまってきたかも」「将来こんな風になりたくない」と思ったら、さっそく禁煙を!

未来のキレイを揺るがす、これがタバコ顔! 肌のハリがなくなり、シミやく 1 すみが目立つ 2 目頭から頬にかけての横線や、口元のほうれい線が出る 3 目の下の色素沈着やクマができる 4 小鼻まわりの毛穴が目立つ 5 吹き出物などの肌トラブルが多くなる 6 頬骨が目立ち、やつれた表情になる 7 歯ぐきが黒ずむ 8 白髪が増える 9 くちびるが分厚くなったり黒色、褐色のシミができやすくなる

未来の美容と健康のために。さあ、禁煙スタート!

まずは禁煙しやすい環境づくりから

家族や友人に禁煙宣言をして、周りからもサポートしてもらいましょう。宣言したことで意志が強くなるというメリットも。禁煙仲間がいるとより心強いかもしれません。

口寂しさをまぎらわす

タバコの代わりに低カロリーのアメやガム、干し昆布、スルメなどを食べてまぎらわせましょう。

最初の2週間はタバコのある場所を避ける

お酒の席だとつい習慣でタバコが吸いたくなってしまうもの。落ち着くまではできるだけ飲み会を避けたり、お酒も控えたほうがよいでしょう。やむをえない場合でも、喫煙者の隣に座らないようにしたほうが無難です。

吸いたくなったらとにかく動く!

運動、ストレッチ、散歩、掃除、なんでもよいので体を動かしましょう。趣味に没頭するのもおすすめです。

禁煙補助剤を利用する

タバコを吸いたくてイライラしたり落ち着かない状態を緩和させるために、医薬品を使ったニコチン置換療法があります。少量のニコチンをタバコの代わりにガムやパッチなどで置き換えます。

禁煙すると、こんな変化が

8時間後 血中の一酸化炭素レベルが正常域に戻る

24時間後 心臓発作のリスクが下がる

48時間後 においや味の感覚が復活し始める

48~72時間後 ニコチンが体内から抜ける

72時間後 呼吸がラクになり肺活量が増加し始める

2~3週間後 肺活量が30%回復。体の循環が改善する

1~9カ月後 咳、静脈うっ血、呼吸促迫が改善

5年後 肺がんになる確率が半分に減る

10年後 前がん状態の細胞が修復される。口腔がん、咽頭がん、食道がん、膀胱がん、腎がん、すい臓がんになるリスクが減少する

薬剤師 女性の健康マイスター  神田智美

最初の3日間を乗り越えることがポイントです!

禁煙は最初のうちは辛いもの。ただ、3日経てば体内からニコチンが抜けるのでそれ以降はだいぶラクになります。あとはこれまでの喫煙習慣から卒業する努力をすれば日が経つごとに体調がラクになっていくのを実感できるはず。
健康保険が適応される飲み薬もあります。禁煙外来のある医療機関にご相談してみるのもいいですよ。