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2014年10月29日 掲載

すり傷、切り傷の対処法を薬剤師が解説

薬剤師 女性の健康マイスター 井上夕紀

そのお悩み、私がお答えします!/ 薬剤師 女性の健康マイスター 杉浦由和

すり傷や切り傷をつくってしまったら、どうしていますか?
その時は大したことがないと思っていても、傷跡が残ったり悪化すると大変。家事に忙しいママはもちろん、育ちざかりのアクティブなお子さまは何かとケガをしがち。絆創膏を貼っておけばOKという考えは改めて どういう処置をするか、どんな薬で治療するか、きちんと対処法を身につけておきましょう。

切り傷、すり傷の治療は、傷跡も残りにくいモイストヒーリング(湿潤療法)が主流

日常のちょっとしたシーンでもつくってしまう傷。料理中についうっかり包丁で切ってしまう切り傷、お子さまが転んだ時のヒジやヒザなどのすり傷、冬場に水仕事などが原因で起こる指のささむけなど、さまざまです。化膿しても放っておくと、それがもとで感染症を起こして壊死にいたることも。 傷の治療というとひと昔前は消毒をする→乾燥させる→かさぶたをつくる、という順番で治すのが主流でしたが、今主流になっているのが「モイストヒーリング(湿潤療法)」。傷を早く治し、跡が残りにくく、痛みをやわらげる処置法です。

フローチャート

24時間以内に「モイストヒーリング」を

モイストヒーリングは、傷ついた部位を乾かさないように処置する方法です。
傷は、傷口から出る体液の働きによって治っていくものなので、それを乾燥させてしまうと本来の治す力が発揮できません。
そこでモイストタイプの専用パッドで傷口を覆うことによって、体液を吸着しながら患部を乾かすことなく自然と治りやすい環境に整えていきます。この方法のメリットは、痛みが軽減できて治りも早く、跡が残りにくいことです。

●モイストヒーリングの手順

消毒薬や塗り薬は使わずに、まず水道水で異物や菌を洗い流す。

水気をふき取る。まだ出血がある場合は傷口を抑えてしっかり止血する。

体液が乾かないうちに専用パッドを貼る。貼った部分を1分ほど手でおさえて温めることで患部に密着させ、なじませる。
※3~4日貼ったままにする。

●貼り替えるタイミングの目安

※貼り付けた部分が白くゲル状に盛り上がってきます。(青色部分)
 ふくらみがテープの端(赤色部分)までひろがったら、
 新しいものに貼り替えましょう。
※詳しくは使用する商品の添付文書をよくお読みになって、ご利用ください。
※心配がある場合は、店頭の薬剤師にご相談ください。

●すでに傷口が乾燥してかさぶたができている
●化膿して膿が出ている
●糖尿病や血行障害の治療を受けている人

●傷口に入った異物を取り除くのが困難
●咬み傷や、出血が止まらない時

ケガをしてから1日以上経ち、膿が出ている場合は治療薬+ガーゼで処置を

ケガから時間が経ち、化膿してしまっている場合は抗生剤入の塗り薬(ドルマイシン軟膏、テラマイシン軟膏、クロロマイセチン軟膏)を使用します。

●患部に痛みがある場合

触って痛みがある時は、直接患部に塗るのではなく、ガーゼに薬を塗ってそれを患部にあてましょう。
患部を覆ってきちんと炎症を抑えてください。

●患部に痛みがない場合

潔な手で直接薬を塗りましょう。悪化を防ぐためにもできれば、ガーゼなどで覆いましょう。

薬剤師 女性の健康マイスター 井上夕紀

食事は1日のバランスを見ながら摂りましょう。

私は子供の頃やんちゃで、よく小さなすり傷やケガをしては泣いていたそうです。
その当時は絆創膏を貼るのが主流でしたが、現在は今回ご紹介したモイストヒーリング法がおすすめ。私のような泣き虫な子供でも、ひと昔前の治療法よりは痛みが少なく治りが早いので、もしもケガをした時はぜひお試しくださいね。