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2014年3月26日 掲載

閉経期の更年期症状

薬剤師 女性の健康マイスター 土井亜希子

そのお悩み、私がお答えします! / 薬剤師 女性の健康マイスター 和泉里英

女性は閉経前から更年期の症状が現れることがあります。
閉経後はさらに女性ホルモンの減少が進むため、生活習慣病の引き金になってしまう症状が現れることも。
今回はその中でも特に気をつけていただきたい「脂質異常症」と「高血圧」についてお話します。

その1:脂質異常症

どんな症状?

血液中に脂肪が多過ぎる状態が脂質異常症です。自覚症状があまりなく、血液検査ではじめてわかる人が多いのもこの症状の特徴。これが続くと脂肪が血管の内側にたまり、結果として血管の内側が細くなってしまうので動脈硬化に。動脈硬化が進むと脳梗塞や心筋梗塞など命に関わる病気の引き金にもなりかねません。 脂質異常かどうかは血液検査ですぐにわかります。血液中のLDLコレステロールやトリグリセライド(中性脂肪)の数値が高かったり、HDLコレステロールの数値が低い時はご注意を。

閉経後はなぜなりやすいの?

女性ホルモンのひとつ、エストロゲンにはLDLコレステロールの上昇を抑える作用がありますが、閉経後はエストロゲンが欠乏するため急激にLDLの値が上昇することがあります。そしてエストロゲンの欠乏により血管をしなやかに保てなくなってしまうのです。

血液検査の数値で脂質異常かどうかをcheck!

健康診断などで血液検査を受けた時の検査項目で、脂質の状態がわかるのは「 LDLコレステロール」と「HDLコレステロール」と「中性脂肪(トリグリセライド)」。

LDLコレステロールが140mg/dl以上、HDLコレステロールが40mg/dl以下、中性脂肪(トリグリセライド)が150mg/dl以上と、1つでも当てはまるものがあれば脂質異常症の疑いがあります。

さらに目安となるのは、LDL値をHDLで割ったLH比。この比率で血管内の状態を推測することができます。

その2:高血圧

どんな症状?

下記のグラフを見て、自分の血圧が治療の対象かどうかをチェックしてみましょう。高血圧はあまり自覚がない場合も少なくありませんが、症状があるとすれば頭痛、肩こり、めまい、動悸などが起こります。放っておくと心疾患(狭心症、心不全など)、脳疾患(脳出血、脳梗塞など)、腎疾患(腎硬化症など)、眼疾患(眼底出血)などさまざまな病気を併発する危険性があります。

家庭血圧に基づく血圧の分類

閉経後はなぜなりやすいの?

通常、女性は男性と比較して血圧が低いもの。それは女性ホルモンに血管の収縮や老化を防ぐ働きがあるからです。ところが閉経すると女性ホルモンが減少するため血圧が上がりやすくなり、高血圧になる人が増えていきます。

脂質異常症も高血圧も、予防はまず生活習慣の見直しから

食事

脂質異常症の方は・・・

  • 脂肪を抑えるために、コレステロールを多く含む食品を控えましょう。卵やレバーは高コレステロールなので摂りすぎには注意を。
  • 食物繊維には血管壁にたまりがちなコレステロールの沈着を防ぐ働きがあります。野菜や海草など、食物繊維を多く含む食品を積極的に摂りましょう。
  • 栄養バランスのよい食事を心がけましょう。適正な体重を保つためには摂取カロリーをコントロールすることも大切です。
  • 中性脂肪が高い人は、砂糖や果物などの糖質やお酒を減らしましょう。

高血圧の方は・・・

まずは塩分を控えることです。日本高血圧学会によると、高血圧患者の減塩目標は1日に6g未満。標準の方の目標は11~12gなので、さらにその約半分に抑える必要があります。減塩調味料を利用する、麺のつゆは飲まないようにする、干物や漬物など塩分の多い加工食品を控える、しょうゆはかけずにつける、だしをつかう、酸味のある調味料(レモン、酢)と組み合わせるなどを心がけてください。

食品にナトリウム表記がしてあるものは、下記のような計算で食塩量を割り出します。また、意外なことにお茶などの食品にもナトリウムは含まれています。パッケージにナトリウムの量が記載してある場合はそちらも参考にして、自分が1日の間でどれだけの塩分を摂っているかをチェックしてみてください。

食塩量の割り出し方:(ナトリウム(mg)×2.54)÷1000=食塩量(g)

適度な運動

ウォーキング、早歩きなど、有酸素運動を中心に無理のない範囲で自分に合った運動を続けましょう。

禁煙

たばこに含まれるニコチンは血圧を上げて心拍数を高めるため、心臓に負担をかけます。 その他にも中性脂肪のもととなる遊離脂肪酸を増やしてしまう、血液中のコレステロールが酸化して動脈硬化を進行させる、善玉HDLコレステロールの濃度を低下させるなど、喫煙は脂質異常を引き起こす原因をはらんでいます。

薬剤師 女性の健康マイスター 土井亜希子

骨粗しょう症も閉経後に多く見られる更年期症状です!

女性ホルモンの分泌が低下すると骨量も減少するため、閉経後は骨粗しょう症にも注意したいもの。

参考文献:オムロン ヘルスケア株式会社 はじめよう!ヘルシーライフ vol.110 「LH比」を目安にコレステロールを見直す
http://www.healthcare.omron.co.jp/resource/column/life/110.html