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2014年8月27日 掲載

夏バテの薬を薬剤師が解説

薬剤師 女性の健康マイスター 井上夕紀

そのお悩み、私がお答えします!/ 薬剤師 女性の健康マイスター 井上夕紀

まだまだ暑い日々が続く季節。食欲がなかったり、だるさに悩まされる方もいらっしゃると思います。ではなぜそうなってしまうのか、知っておくだけでもだいぶ対処法は変わってくるもの。特に小さいお子さんや高齢者がいるご家庭は、周りがちゃんと気づいてあげましょう。

夏バテの症状

まずはセルフチェック!1. 日中、外にいることが多い2. 冷房の効いた部屋にいることが多い3. ついつい冷たい食べ物ばかり食べてしまう4. 冷たい物をたくさん飲む5. あまりよく眠れない6. 寝る時は冷房をつける

あてはまるものが3つ以上あれば、以下のような夏バテ症状が原因かもしれません。

①胃腸トラブル

夏バテの中でも特に多いのが食欲不振や下痢、便秘などの胃腸からくる症状。暑いからとつい冷たい物ばかり食べていると消化器の機能が低下し、不調が起こります。きちんと食べないとエネルギーやビタミンなど必要な栄養素が不足するため、無気力になってしまうケースも。また冷房の効いた室内に一日中いたり、室内外の温度差による自律神経の乱れによって免疫力が低下すると夏風邪の胃腸トラブルも起きやすいもの。夏風邪はのどの強い痛みや下痢があり、微熱が2~4日間続いて全身がだるくなるのが特徴です。  

②だるさと疲労感

なんとなく体がだるかったり、疲れがとれなかったりする状態は、暑くてイライラしたり、熱帯夜による睡眠不足が原因になっている場合があります。

③脱水症状

発熱、めまい、頭痛、冷や汗がある時は、脱水症状を起こしている可能性があります。
汗を大量にかいてから水分補給ができていないと、体内の水分やミネラルが不足してしまいこのような症状になることがあります。

④月経不順

いつも冷房が効いた室内にいる、就寝中も冷房をつけっ放しにしている、冷たい物を飲みすぎる・・・。夏の間にこのような習慣を続けていると当然体は冷えがちに。体が冷えると女性ホルモンのバランスが乱れて血行の巡りが悪くなるため、生理痛などの不快症状に悩まされることになります。

夏バテの対処方法

胃腸トラブルには

胃腸が正常に働かないと食べ物の栄養をスムーズに吸収することができず、
いつまでも不調が続いてしまいます。早めに胃腸薬を飲んでリズムを整えましょう。

だるさと疲労感には

疲労回復には滋養強壮が必要。ビタミンB1、B6、B12配合のビタミン剤は疲れやだるさに効果的。
栄養ドリンクを味方につけるのも元気への近道です。

脱水症状には

特に暑い日はこまめに水分補給をして脱水症状を起こさないようにしましょう。
汗をかくと塩分(ナトリウム)も同時に失うので、スポーツドリンクや経口補水液がおすすめです。

月経不順には

月経不順の原因となる体の冷えを改善するには、血行の巡りをよくする健康食品や漢方薬などがおすすめ。
毎日続けることで体の内側から温めていきましょう。

夏バテ対策あれこれ。

食事は量より質が大切!

食欲がない時は、無理してたくさん食べるよりも栄養価の高いものを意識して食べるようにしましょう。おすすめはタンパク質、エネルギー、ビタミンが豊富に含まれている玄米や豚肉、ウナギ、豆類、ねぎ、山芋など。食欲増進効果のある調味料をうまく利用したり、疲労回復効果のある食材を選ぶことも食べ方のポイントです。

食欲UP!によいもの

ショウガ、わさび、コショウなどの香辛料
シソ、みょうが、ねぎなどの香味野菜

疲労回復によいもの

レモン、オレンジ、グレープフルーツ、
梅干しなど酸っぱいもの

1日の疲れは持ち越さない!

疲れをためてしまうと夏バテしやすいので、まずはしっかりと睡眠をとること。ぬるめのお風呂にゆっくり入ることは、自律神経の働きを整えて心身ともにリラックスさせる効果があります。寝る30分から1時間ほど前に入浴すると寝つきやすくなりますよ。暑くて寝苦しいときは氷枕などで頭部を冷やすと早く入眠できます。

暑くても体は冷やさない!

まず、冷房の効かせすぎは体を冷やすもと。また室内と室外の温度差が5℃以上になると、自律神経が乱れやすくなります。エアコンの温度調整はまめに行う、冷風が直接あたらないように風向きをコントロールする、寝る時はタイマーを使う、接触冷感寝具を使うなど、工夫をしてみてください。月経不順のある方は、特に下半身を冷やさないこと。冷房の冷気は上から下に流れるので、下半身が冷えやすいのです。オフィスなど自分で調節ができない環境にいる時は、上着だけでなく靴下を履いたりブランケットを用意することも予防策です。

水分補給はこまめに!

脱水症状を防ぐには何よりもこまめな水分補給が大切。のどが渇いてからではなく、定期的に摂るようにしましょう。
アルコールやカフェインを含むものには利尿作用があるためのでかえって脱水症状を起こすことがあります。
飲み過ぎないようにしてくださいね。また、清涼飲料水など冷たい飲み物は胃腸トラブルや食欲不振の原因になることがあるので、摂り過ぎないようにしましょう。

薬剤師 女性の健康マイスター 井上夕紀

冷房に頼りすぎないよう、生活にちょっとした工夫を取り入れてみましょう!

夏バテは暑さだけでなく、冷房のつけ過ぎも引き金になります。冷房に頼りすぎないよう、例えば日よけ代わりにすだれを置いたり、ゴーヤなどを栽培してナチュラルなカーテンを作ってみるのはいかがですか?すぐに実行できるのは打ち水。比較的温度の低い午前中と夕方の2回、ベランダや庭に水をまくだけで体感温度が2℃ほど下がると言われています。暑さを乗り切って爽やかな秋を迎えてくださいね。