ページ内を移動するためのリンクです。

こんな症状ありませんか?妊娠中に気になること

薬剤師
女性の健康マイスター
相原 葉子

[その1]妊娠中の薬について

Q  薬は飲んでもいいの?

表にあるように、妊娠4週目までは薬による胎児の影響は少ないとされていますが、一番注意が必要なのは妊娠4~16週目(2~4ヵ月を過敏期といいます)です。赤ちゃんの形や臓器が作られる時期なので影響も受けやすく、妊婦さんも副作用が出やすいのです。胎児に奇形が起きる心配もあるので、この時期に自己判断で薬局の市販薬を飲むことはやめてください。
妊娠中のお薬の使用は、必ず医師の診察のもとに処方していただくことをお勧めします。

薬
妊娠中の薬剤による胎児への影響
時期 胎児への影響
妊娠4週未満 胎児の器官がまだ形成されていないため、薬の影響はさほどないとされている時期。
ただし残留性のある薬剤には注意。
妊娠4週から7週まで 胎児の器官が形成されるので、十分に気をつけなくてはいけない時期。
奇形を起こす可能性も高い「絶対過敏期」。
妊娠8週から15週まで 奇形を起こす可能性が高い「絶対過敏期」は過ぎているものの、
まだまだ十分な配慮が必要。
妊娠16週から分娩まで 飲んだ薬剤は胎盤を通じて胎児にも移行するので、
薬剤の選別は医師による判断が必要。

Q  漢方やサプリは飲んでも大丈夫?

健康食品の類と思っている方もいるようですが、漢方は立派なお薬。妊娠中に飲める漢方もありますが、その時は必ず医師に相談してください。サプリメントやビタミンも注意が必要。ビタミンAやDは体外へ排出されにくい脂溶性ビタミンなので、過剰摂取すると胎内に蓄積されて赤ちゃんにも影響が。妊娠中はできるだけ漢方やサプリに頼らないことがベストです。ドリンク剤を選ぶ時は、効能・効果に「妊娠授乳期などの場合の栄養補給」と書いてあるものでしたら大丈夫ですが、ご心配な場合は店頭薬剤師にご相談してみて下さい。

それでは妊婦さんがあえて食事以外にサプリを摂るとしたら、おすすめなのはレバーやほうれん草などの葉野菜に多く含まれる葉酸。胎児の健やかな発育に欠かせない栄養素で、「神経管閉鎖障害」と呼ばれる赤ちゃんの先天異常の発症リスクを軽減させる期待ができます。妊娠を希望されている方や妊婦さんは通常の約2倍量を摂る事が望ましいとされているので、食べ物やサプリで積極的に摂取しましょう。但し、妊娠3ヶ月目以降の過剰摂取は、生まれた子供が喘息になったりするリスクが報告されているのでサプリメントの摂取は避けて食事から摂るよう心掛けましょう。

サプリ

じんましんはこうして起きる!

妊婦さんのお腹が大きくなるにつれて目立ち始める、赤みを帯びた妊娠線。
中には胸やおしり、太ももにできる人も。図のように皮膚の表皮は伸びることができますが、その下の真皮や皮下組織は伸びにくいため、お腹が大きくなると亀裂が生じます。それが透けて表皮に現れるのが妊娠線です。

妊娠線のでき方

妊娠線はできる前からケアしておくことが最善策!

妊娠線はだいたい8ヶ月頃から出始めることが多く、これはお腹が大きくなって皮下脂肪が増加するため。急激に体重が増えるともっと早くからできてしまうこともあるため、日頃から体重管理には気をつけたいものです。安定期に入ったら妊婦さん向けのウォーキングやスイミングなどマタニティ運動をしたり、食習慣を見直すようにしてみましょう。 一度できてしまうと元に戻すのはなかなか厄介なので、お腹が大きくなる前からクリームやオイルを活用したマッサージで乾燥予防をし弾力のある皮膚をキープしてください。

クリームやオイルでうるおい補給!妊娠線予防マッサージ

1 2 3
手のひらに保湿クリームをたっぷり取り、おなかを時計回りに優しくなでます。 おなかを下から上へとなで上げます。 おなかの中心から外へなでます。

[その3]つわり

つわりが辛い…どうすればいい?

残念ながらつわりに効く薬はありません。晴れてママになるためには乗り越えなくてはいけないものだと覚悟して、上手につきあってください。辛さを一人で抱え込まず、家族や身の周りの人に協力してもらったり話を聞いてもらうことも大切です。
食事については、栄養のバランスよりもその時に食べたい物を食べること。空腹時に気分が悪くなるようであれば、1回の食事量を減らして少量を何度かに分けて食べる工夫も。アメやガムも気をまぎらわすのに役立ちます。嘔吐が続く時は脱水症状におちいる恐れもあるので、まめな水分補給をお忘れなく。

ただし、あまりにひどいつわりが続く場合は「妊娠悪阻」という病気も考えられるので、本来ならば増えるはずの体重が4~5kg減ってしまうようなことがあれば医療機関で診察を受けてください。

つわり
ワンポイントアドバイス

いずれにせよ、妊娠中というのは一人の体ではないので、いろいろと判断を誤ってしまうと大変なので、マメに医師や薬剤師に相談する事をお勧めします!