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2014年2月26日 掲載

産後のお悩みあれこれ

薬剤師 女性の健康マイスター 土井亜希子

そのお悩み、私がお答えします! / 薬剤師 女性の健康マイスター 本山雅子

やっと可愛い赤ちゃんが産まれて、幸せいっぱい!
けれど産後のママは体力をたくさん使うし、ホルモンバランスも変わるので心身ともにお疲れ気味。
家事や育児に忙しい日々の中で起こるトラブルや悩みを解決して、元気に子育てをしていきたいものです。

産後ママが悩みがちな体のトラブルは、さまざまです

出産直後からしばらくは、たいていの人に何らかの心身症状があるもの。ここでは代表的な症例をあげてみました。

こんなトラブルが

多くの産後ママが悩みがちな4大トラブルを検証&解消!

抜け毛

産後の悩みの中でも代表的なのが抜け毛。妊娠中に大量に分泌された女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)による影響です。これらのホルモンは胎盤に蓄積されていて、出産時に一気に外へ排出されるため、産後は体内から急激に減ってしまうのです。
特にエストロゲンは発毛に関わるホルモン。この減少が抜け毛につながるとされています。またホルモンのバランスが崩れると色素が抜けるため、抜け毛とともに白髪が目立つ人も。

抜け毛は出産後2〜3ヶ月から半年くらいがピーク。1年ほどかけて元に戻り始めるのでそれほど心配はいりません。1年が過ぎても抜け毛が続く場合は医師へ相談を。
ホルモンバランスの影響以外に、授乳による栄養不足も考えられます。
魚介類・レバー・昆布・ブロッコリー・牛乳・ひじき・大豆・じゃこなどの食材を積極的に摂ってみてください。頭皮マッサージで毛根に刺激を与えたり、気になる方は育毛ローションの使用も。

肌荒れ・くすみ・シミ

妊娠中はホルモン量の変化でシミができやすくなってくすみも目立ち、肌も敏感になるので肌荒れしやすくなります。
通常、出産後はシミも徐々にに薄くなっていきますが、育児に追われてお手入れまで気が回らずにシミを悪化させてしまうことがあります。

育児に追われて肌のお手入れがおろそかになっていませんか?シミの跡を残さないためにも、
外出時は帽子をかぶる、日焼け止めを塗るなどして紫外線対策を心がけましょう。

腰痛

産後に悩まされる人が多い腰痛には、骨盤のゆがみが原因として考えられます。

骨盤のゆがみ

妊娠中から産後6ヶ月の間は、「リラキシン」という卵巣ホルモンの影響で骨盤の筋肉や靱帯がゆるみます。
そのため、出産で骨盤に負担がかかり、骨盤はゆがみながら広がっていきます。しかし、これは赤ちゃんがスムーズに誕生するため、骨盤の関節を緩やかにするようリラキシンが分泌されるのです。 ただ、骨盤がゆがんだままだと筋肉が緊張した状態になってしまうので、これが腰痛の引き金になっているのです。

腰に負担のかからない姿勢で赤ちゃんを抱きましょう。
症状を長引かせないためには、姿勢を意識した生活が効果的です。

赤ちゃんの正しい抱き方
抱っこの基本姿勢

赤ちゃんの重心がお母さんの腰に下がると腰への負担が大きくなります。

イラストの位置を目安に、重心を高めに抱っこすることがポイントです。

低い位置から抱き上げる姿勢

赤ちゃんを抱き上げるときは、膝を床につけて腰を低い位置に落としてから抱き上げましょう。

血行不良には

まずは温めることが一番。腰回りを冷やさないようにし、カイロなどの温熱グッズを利用するのもよいでしょう。
貧血も血流悪化につながるので、食生活の見直しを。牛・豚などの動物性たんぱく質や鉄分を多く摂るようにします。
ほうれん草やひじきなど植物性の鉄分は吸収が悪いので、ビタミンCも一緒に摂ってください。またストレスでも血流が悪くなるので、たまにはお子さんを預けて自分だけの時間を持ったり、ストレス発散&リフレッシュも大切です。

産後ママの「歯」の話

妊娠・出産をするとカルシウムを奪われて歯がボロボロになるって本当!?
これは間違い!栄養が奪われることはありません。

歯が悪くなる人にありがちなのは、つわりの時に歯ブラシを口に入れると気持ち悪くなったり、歯磨き粉のニオイが嫌で歯磨きがちゃんとできずに虫歯になってしまうパターン。「妊娠中は薬を飲めない」と思って口内の気になる症状をガマンしてしまうケースもあります。出産を考えている人は、普段から歯のケアをしてくださいね。 舐めるだけでOKの手軽なオーラルケアも利用してみてください。

産後うつ

出産後1ヶ月ごろから現れるうつ状態で、その後3ヶ月から1年ほどにわたって中〜重度のうつ状態が続きます。
原因は出産による女性ホルモンの急激な変化。もしくは出産~育児というこれまでとは異なる大きな環境の変化が影響していると言われてます。マタニティブルーとの違いを見きわめて、自分が産後うつにあてはまるかどうかをチェックしてみてください。

産後うつ自己チェック
「マタニティブルー」ってどんなもの?
妊娠中から産後にかけておこるもので、笑ったかと思えばすぐ泣いたり、眠れない、わけもなくイライラ、沈んだ気持ちになるetc・・・。このような状態が特に産後2~3日に現れ、約2週間から1ヶ月でおさまるのがマタニティブルーです。

赤ちゃんができたことで夫婦や家族の関係が大きく変わり、その環境の変化によるストレスや産後の心身の不調、慣れない育児の負担で精神的バランスが崩れてしまうことが原因です。産後うつとの違いは、症状が短期間であること。
誰にでも起こりうることで、時間が解決してくれるのであまり心配しすぎないこと。悲しくなったりイライラしたら、信頼できる人に伝えて安心できると良いですね。

心の問題は、ネガティブな感情やイメージが定着してしまうので回復するのに時間がかかるものです。自分が産後うつかも?と感じたら、専門医の診断を受けることをおすすめします。
早期診断も大切ですが、旦那さまやご家族にも理解してもらい、助けてもらうことが乗り越えるカギとなるでしょう。
家にこもらず定期的に散歩をしたり、同じ赤ちゃんを持つママ友に話を聞いてもらうのもよい気分転換になるかもしれません。

子育てで悩みを抱えて辛い時には、無料で電話相談できる機関もあります。

全国子育て・虐待防止ホットライン:0570−011−077
ママさん100番・日本保育協会の子育てホットライン:03−3486−4416

薬剤師 女性の健康マイスター 土井亜希子

カラダの悩みや育児の相談はお気軽にスギ薬局で!

産後の体の悩みは、どうしたらいいか自分だけで解決できないこともあります。そんな時はぜひスギ薬局の薬剤師にもご相談くださいね。またスギ薬局では、「育児相談会」も定期的に無料開催しています。授乳から離乳食のことまでいろいろアドバイスいたします!

参考文献:『産後ママの心と体をケアする本』池下 , 宗田 原田 優子 , 吉岡 マコ 日東書院本社(2012) 『基本の産後ケア6カ月―お産の前から知っておきたい』主婦の友社 (2011)