生理前に身体がゾクゾクするような寒気を感じたことはありませんか。

気温が低いわけでもないのに、生理前だけ寒気がするという方は多いです。

そこで今回は、生理前の身体の変化に着目し、生理前に起きる寒気の原因と対策について詳しく解説していきます。

生理前以外に考えられる寒気の原因も紹介するので、当てはまるものがないか確認してみてください。

生理前に寒気が起こる原因

排卵期を過ぎて生理前になると、女性ホルモンの一種である黄体ホルモンが増え、身体にさまざまな不調が出やすくなります。

黄体ホルモンが増えると、身体のホルモンバランスが変動し、自律神経が乱れやすくなります。

自律神経の乱れによって、動悸や息切れ、脈が速くなる、呼吸が浅くなる、などの症状のほか、血流が悪くなることもあります。

生理前のゾクゾクする寒気や冷えは、血流の悪さによる影響も1つの原因だと考えられています。

この寒気を含む生理前に起きるさまざまな不調をPMS（月経前症候群）と呼びます。

PMS（月経前症候群）とは？

生理前に起きるさまざまな不調をPMS（月経前症候群）と呼び、女性の7～8割経験があるといわれています。

PMSの特徴は、生理前に症状が出始め、生理が始まると症状が緩和していく傾向にあります。

PMSの症状は、人によってさまざまです。身体的な不調だけでなく、イライラや不安感のような精神的な不調が出る場合もあります。

以下で主なPMSの症状を紹介します。

乳房の痛みや張り
お腹の張り
関節痛や筋肉痛
頭痛
吐き気
手足のむくみ
食欲不振
過食
体重増加
眠気
抑うつ気分
イライラする
不安感
情緒不安定

上記の症状すべてがPMSによって出るわけではありません。

また、上記以外の症状が出ることもあります。

生理前の不調が続く場合は医療機関を受診しましょう。

生理前以外に考えられる寒気の原因

PMSで寒気が起きることもありますが、原因がほかにある可能性もあります。

以下でPMS以外の寒気が起きる原因を紹介します。

風邪

風邪やインフルエンザなどの感染症で寒気を感じたことがある方は多いでしょう。

感染症にかかると、ウイルスと闘うために身体が免疫機能を高めようとして体温を上昇させます。

体温を上昇させるときに、身体を震わせることで感じるのが寒気です。

感染症で寒気を感じているときは、ついさっきまで普通だったのに、急に手足が冷たく感じる、寒気が止まらないと感じるなどが特徴です。

妊娠初期の症状

寒気は妊娠の初期症状の1つです。

妊娠初期では体温が高い「高温期」が続き、自律神経も乱れやすくなるため、妊娠3週間ごろから寒気を感じることがあるといわれています。

妊娠初期にはほかにも、吐き気や嘔吐、胃の不快感、めまい、熱っぽさ、頭痛、便秘などの症状が出る方もいるでしょう。

妊娠初期症状は生理前に起きるPMSの症状と似ているため、妊娠の可能性がある場合は検査をしてみましょう。

生理前の不調は記録して異常があれば病院へ

PMSの症状は、寒気以外にもさまざまな不調が出る可能性があり、人によって症状が異なります。

日常生活に支障をきたす、仕事や学校でのパフォーマンスの低下が著しい場合は医療機関を受診しましょう。

また、生理の何日前からどんな不調が出たのかを記録しておくのも良いでしょう。

生理前の不調を記録しておくことで、自分のPMS症状を把握でき、医療機関に相談する際にも説明しやすくなります。

生理前の体調や生理の記録をするためのアプリもあるので、手軽に記録を残したい場合は検討してみてください。

生理前の寒気を対処する方法

生理前の寒気は、自律神経の乱れからくることが多いと考えられています。

そのため、生理前の寒気を対処するためには、自律神経を整えることと同時に、冷え対策をすると良いでしょう。

以下で具体的に生理前の寒気を対処する方法を解説します。

服装や身体を温めるアイテムで冷え対策

生理前の自律神経が乱れによって気になる症状の1つが手足の冷えです。

身体の末端にある手足は、血行不良の影響を受けやすい傾向にあります。

手足の冷えが気になる方は、レッグウォーマーや厚めの靴下、ハンドウォーマー、使い捨てカイロといった、あったかグッズを活用して対策してください。

締め付けがきついものは血行不良を悪化させる可能性があるので、末端を温めるアイテムのサイズはゆったりめのものを選ぶと良いでしょう。

また、お腹が冷えると身体全体が冷えやすくなるので、腹巻きや、レンジで温めて使うアイテムでお腹を温めるのもおすすめです。

温かい飲みものを飲む

生理前の身体の冷えには、温かいものを口にして身体の内側から温めるのも良いでしょう。

しょうがは身体を温める効果が期待できるので、しょうがの入ったスープやジンジャーティーを飲むのもおすすめです。

ほかにも、ハーブティーや血管を拡げる効果があるとされるポリフェノールを含むココアも身体の冷えに良いとされています。

反対に冷たいものは身体を冷やすので、冷えた飲みものや食べものは避けるようにしましょう。

お風呂にゆっくり浸かる

お風呂に浸かると、身体を温める効果や自律神経を整える効果に加え、手足のむくみを解消する効果も期待できます。

生理前はじんわりと汗をかくくらいまで、ぬるめのお湯にゆっくり浸かるのも良いでしょう。

むくみが気になるときは43℃くらいの熱めのお湯で足湯をするのもおすすめです。

軽めの運動をする

寒気以外の症状が重くなければ、軽めの運動をすると血行が促進され、寒気のような身体的な症状が緩和されることがあります。

身体を動かすと、気分がすっきりする効果も期待できるので、イライラする、不安感などの精神的な症状がある方にもおすすめです。

さらに、ウォーキングなどの有酸素運動は自律神経を整える効果も期待できます。

自分の体力や体調と相談しながら、できる範囲で実践してみましょう。

まとめ

生理前になると黄体ホルモンが増加し、自律神経が乱れやすくなります。

自律神経が乱れると、心身ともに不調が出やすくなります。

生理前の不調をPMSと呼び、その症状はさまざまです。

イライラする、情緒不安定になるなどの精神的な症状、寒気や吐き気、頭痛のような身体的な不調もあります。

生理前に寒気の症状がある方は、温かい服装だけでなく使い捨てカイロやレンジで温めるアイテムも活用するのがおすすめです。

スギ薬局をはじめとするドラッグストアでは、使い捨てホッカイロやレンジで温めるアイテムやあったかグッズも販売しています。

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