指先を保護している爪は、いつも外気や乾燥、刺激に多くさらされています。

爪で宅配便のシールを剥がしたり、爪で缶のフタを開けたりと、爪を使う場面は多くあります。

爪は指先の角質が変化してできたもので、皮膚と同じたんぱく質でできています。

そのため、たんぱく質が足りないと弱くなり、強い負担をかければ割れる可能性もあります。

爪が割れる原因は乾燥や栄養不足のほかに、病気が潜んでいる可能性もあります。

そこで今回は爪が割れる原因と対策、注意が必要な割れ方について解説していきます。

普段から爪がよく割れる方は、ぜひチェックしてください。

爪が割れる原因

爪が割れる主な原因として挙げられるのが、栄養不足や乾燥です。

指先にある爪は、刺激や乾燥にさらされやすいパーツです。

また、栄養不足や乾燥のほかにも、何らかの病気が潜んでいる可能性もあります。

以下では爪が割れる原因の詳細を説明していきます。

栄養不足・加齢

爪が割れる原因の1つとして、栄養不足と加齢が挙げられます。

爪はケラチンというたんぱく質でできているため、たんぱく質の摂取量が不足すると割れやすくなります。

また、年齢を重ねた爪も栄養不足と同じような状態になることもあります。

加齢や栄養不足によって、爪を丈夫に保つための栄養が不足すると、爪は割れやすくなってしまうでしょう。

爪の乾燥

爪は常に乾燥しているように思うかもしれませんが、適度に水分を含んでいます。

しかし、指先にあるため、外気にさらされる時間も長く、乾燥しやすいです。

爪の水分が失われていると、負担がかかったときに割れてしまう可能性があります。

爪の病気

爪の病気が原因で、爪が割れる場合もあります。

爪が割れる原因となる病気には、爪が縦に割れる「爪甲縦裂症（そうこうじゅうれつしょう）」、爪の先端が白っぽくなり浮き上がったように見える「爪甲剥離症（そうこうはくりしょう）」、爪水虫とも呼ばれる「爪白癬（つめはくせん）」などがあります。

特に爪の色に変化がある場合は、何らかの異常がある可能性もあるので、医療機関へ相談するようにしてください。

爪の割れ方からわかること

爪が割れるとひと口にいっても、割れ方はさまざまです。

例えば、爪の先端だけが割れる、表面が剥がれる、縦に割れるといった割れ方があります。

爪の割れ方からわかることや注意が必要な割れ方について、以下で解説します。

爪が縦に割れる

爪が縦に割れる場合は、爪甲縦裂症の可能性が考えられます。

爪甲縦裂症は爪の先端の割れたところから根元にかけて、うっすらと縦に線が見られるのが特徴です。

爪甲縦裂症は栄養不足やネイルアートによる爪への負担、爪の血行障害などが原因といわれています。

爪甲縦裂症の可能性がある方は、医療機関へ相談してください。

爪が薄く二枚爪になる

爪が薄く表面が剥がれる、二枚爪になる場合は、爪の乾燥と外部からの圧力が原因になっている可能性があります。

二枚爪は乾燥する冬になりやすいのが特徴です。

ただし、爪が薄く表面が剥がれるだけでなく、爪の色が白色や黄白色になっている場合は、爪甲剥離症という爪の病気の可能性も考えられます。

爪甲剥離症は指先をよく使う仕事をしている方がなりやすい病気です。

ほかにも洗剤や除光液に爪が多く触れると、爪の中の水分が減少して発症する可能性もあります。

爪甲剥離症の疑いがある方も医療機関を受診するようにしましょう。

爪の表面が白くボロボロ崩れる

爪の表面が白くなる、分厚くなる、ボロボロと崩れる場合は爪白癬の可能性があるでしょう。

真菌（カビ）の一種である白癬菌が爪に入りこむことで発症するといわれています。

爪白癬の疑いがある場合も医療機関を受診するようにしてください。

すぐに割れる爪の対処法

爪の病気以外で、爪がすぐ割れる場合は乾燥か栄養不足、外部からの刺激が原因になっているかもしれません。

以下で、爪がすぐに割れる場合の対処法を紹介します。

ただし、先述した爪の病気の可能性がある方は、医療機関を受診して医師の指示を仰ぎましょう。

また、爪に強い負荷をかけている方は、なるべく爪に負担がかからないように生活をしてください。

爪の乾燥を防ぐ

爪の割れを防ぐには、まず保湿することが大切です。

爪は乾燥すると割れやすくなるので、ハンドクリームを爪まで塗る、ネイルオイルを使うなどして、爪を乾燥させないようにしましょう。

手洗い後は手も爪も乾燥しやすくなるので、手を洗ったらハンドクリームを爪までしっかり塗る習慣をつけるのもおすすめです。

マニキュアなどで爪を保護する

割れやすい爪は、マニキュアや液体絆創膏で保護する方法もあります。

特に爪の表面に凹凸がある、小さな亀裂がある場合は、衣服や髪の毛に引っかかりやすくなります。

爪の表面に問題がある場合は、マニキュアや液体絆創膏で凹凸を滑らかにしてあげましょう。

また、水仕事や洗剤を使うことが多い仕事をしていると、爪の水分が奪われやすくなります。

爪を乾燥させないためにも、ゴム手袋をして作業をするようにしましょう。

バランスの良い食事を心掛ける

爪は食事から摂取する栄養で作られているので、バランスの良い食事を心掛けることも大切です。

爪を作っているたんぱく質と爪を乾燥させにくくするビタミンAを意識して摂りましょう。

ほかにも、爪を健やかに保つためにはビタミンB2や亜鉛、カルシウムなども必要といわれています。

爪を割れにくくするために食事の見直しもしてみましょう。

足にあった靴を選ぶ

足の爪が割れやすくて悩んでいる方は、自分の足にあった靴を選ぶようにしましょう。

サイズのあっていない靴を履いていると、つま先が圧迫されて爪に負担がかかってしまいます。

特につま先が細い靴やヒールの高い靴、大きすぎる靴もつま先に負担がかかるため、爪へのダメージが大きくなりがちです。

足の爪が割れやすい方は、自分の足にあったサイズの靴を選んで爪に負荷をかけないようにしましょう。

まとめ

爪が割れる主な原因は、乾燥や加齢、栄養不足によるものです。

外部から刺激を受けやすく乾燥しやすい爪に負担をかけすぎないように注意をしましょう。

爪を割れにくくするためには、まず保湿することが大切です。

ハンドクリームやネイルオイルをこまめに塗って、爪を乾燥させないようにしましょう。

ただし、爪の色が変色している、爪が分厚くなって表面がボロボロと崩れるといった症状がある場合は、爪の病気が潜んでいる可能性も考えられます。

爪の病気が疑われる場合は、セルフケアをする前に速やかに医療機関を受診してください。

また、爪を保湿するためのハンドクリームやネイルオイルは、スギ薬局をはじめとするドラッグストアで購入できます。

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