低気圧が身体になんらかの影響を与え、体調を崩す方は多く、これらの体調不良は気象病とも呼ばれています。

低気圧の影響で起きる症状は人によって異なるため、発熱に苦しんでいる方も少なくありません。

天気によって体調が左右されるため、天候が安定しない季節に体調不良に悩まされる方も多いのではないでしょうか。

今回は「低気圧の影響で発熱する可能性はあるのか」「低気圧によって起こり得る症状や対処法」について紹介します。

気象病に悩んでいる方や関心のある方は、ぜひ参考にしてください。

低気圧によって発熱する可能性はある？

気圧の変化で体調の異変を起こすケースは珍しくありません。

気圧のほか、日照時間や温度や湿度、降水量、風、雷といった気象要素が起因の病状を「気象病」と呼んでいます。

気象病は、気候や気圧の変化によって引き起こされる身体の不調です。

そのため、気圧が変化し、低気圧になることで体調が悪くなることがあります。

発熱も気象病の症状です。

気圧の変化に伴い体調に異変が現れる方は、気象病も1つの原因として考えてみましょう。

低気圧で発熱する原因

気圧の変化により体調が悪くなる気象病の大きな原因は、自律神経の乱れです。

自律神経は、自分の意志とは関係なく身体の機能を調整しているため、健康には欠かせない生体機能であると覚えておきましょう。

呼吸や血圧、消化吸収や体温調節も自分の意志とは関係なく、自律神経が機能を調整しています。

そのため、自律神経が乱れると発熱をはじめとした体調不良を引き起こす要因となります。

近年は地球温暖化の影響もあり、急激に気圧が変化する機会が増えています。

低気圧の影響を受けやすい方は、自律神経を整えながら過ごすことが大切です。

ただし、必ずしも発熱が低気圧の影響とは限りません。あくまでも可能性の1つとして考えましょう。

低気圧によって起こり得る症状

気圧の変化によって体調が悪くなる気象病の症状は、発熱だけではありません。

気象病でよく見られる発熱以外の症状は、以下が挙げられます。

頭痛
めまい
気管支喘息
関節痛
肩こり
首痛
手足のしびれ
リウマチ
関節炎
耳鳴り
メンタルの不調
動悸
倦怠感

すべての方に気象病の症状が現れるわけではなく、症状がまったく出ない方もいます。

また、気象病の症状は人によって異なるため、病状だけで判断するのは難しいです。

低気圧の影響以外にも症状の原因がある可能性も考えられるので、体調に不安のある方は医療機関に相談しましょう。

発熱以外にも症状があれば、きちんと医師に伝えてください。

低気圧による不調の解消法

低気圧により体調を崩しやすい方は、不調を解消する効果に期待ができる方法を試してみましょう。

以下では日常生活で試せる気象病の解消法を5つ紹介するので、気圧の変化による体調不良に悩んでいる方はぜひ試してみてください。

天気にあわせてスケジュールを管理する

気圧の変化で体調を崩しやすい方は、天気にあわせてスケジュール調整を行いましょう。

低気圧を理由に大事な予定をキャンセルしたり、スケジュールを調整し直したりするのはストレスになります。

ストレスは気象病の要因となる自律神経の乱れにも繋がるので、できれば避けたいものです。

天気予報が確実に当たるとは限りませんが、体調管理の参考にはなります。

気圧の変化が激しくなりそうな見込みの日は大事な予定を入れず、天候が比較的安定しそうな日に外出をするといった工夫をしてみましょう。

体調が悪い日は、無理せず休むことも大切です。

天気予報を参考にしながら、無理なく過ごせるスケジュール管理を行っていきましょう。

規則正しい生活を心掛ける

体調を整えるためにも、普段から規則正しい生活を送ることが大切です。

睡眠不足は自律神経にも影響するため、日頃から十分な睡眠時間を確保しましょう。

寝つきが悪い方や長く眠れずに困っている方は、夜に強い照明に当たらないように心掛けてみてください。

太陽をはじめとする強い光は、体内時計を調整する効果に期待ができます。

日中は日差しを浴び、夜は暗めの照明でゆったりとくつろぎながら睡眠サイクルを整えていきましょう。

寝る前のスマホやテレビは交感神経に作用し、眠りを妨げる可能性があるので注意してください。

就寝時間と起床時間を決め、生活リズムを整えます。

きっちりと時間を決めなくても良いので、一定の時間を意識して過ごしてみましょう。

軽めの運動をする

負荷の軽い有酸素運動は、自律神経を鍛える効果に期待ができます。]

ウォーキングやランニング、サイクリングなど、軽く息が上がる程度の運動を習慣化しましょう。

お買いものがてら散歩をするような、身体を軽く動かす程度の運動もおすすめです。

浮腫みやすい方は、自宅で立位のままかかとを上下させる運動を10回程度行ってみましょう。

自分の体力にあわせながら、無理なく続けられる運動を生活に取り入れてください。

ただし、発熱中の運動は控え、体調が整っているときにだけ行いましょう。

気分をリフレッシュさせたいときにも身体を動かしてみてください。

ストレス発散をする

ストレスが原因で自律神経が乱れることがあります。

自律神経の乱れは気象病の要因になるため、普段からストレスの少ない生活を心掛けましょう。

しかし、まったくストレスのない生活を送るのは難しいかもしれません。

ストレスは上手に発散しながら、心身のバランスを整えてください。

意識的に休養の時間を設け、心身の疲れを癒すことは大切です。

余暇時間を趣味に当てたり、運動でリフレッシュしたりしながら、ストレスと上手に付き合っていきましょう。

発熱・頭痛があるときは解熱鎮痛剤を使う

低気圧の影響で発熱や頭痛がある場合は、状況に応じて解熱鎮痛剤を使用します。

天候に体調が左右されやすい方は、市販の解熱鎮痛剤を常備しておきましょう。

体調が悪い日は無理せず休みながら、静かに過ごしてください。

症状が重い場合や発熱、頭痛以外にも不安な症状がある場合は、医療機関に相談しましょう。

まとめ

発熱の原因が低気圧の影響と考えられる方は、無理せず休養しましょう。

症状が重い場合は、我慢することなく身体のためにもきちんと医療機関を受診してください。

熱を下げたい方は市販薬も上手く活用しながら、体調を整えてください。

解熱剤はスギ薬局をはじめとするドラッグストアで購入できます。

薬に関する不安な点は薬剤師に相談し、用法用量をきちんと守って服用しましょう。

スギ薬局には薬剤師も在籍していますので、薬の服用に関する不明点があれば気軽にお声がけください。