泣いた日の翌朝など、朝起きたときに鏡を見て目の腫れに気づき、困った経験がある方は多いかもしれません。

特に外出する予定がある場合は、すぐに何とかしたいものです。

目が腫れる原因には、塩分の摂りすぎや血行不良などさまざまあり、原因にあわせた対策が求められます。

また、目の腫れは病気やアレルギーの可能性も考えられるため、注意が必要です。

この記事では、目の腫れを治すために朝からできる対処法や、目が腫れる原因ごとの対策をわかりやすく解説します。

普段から目の腫れが気になっている方は、ぜひ最後までご覧ください。

目の腫れを治すために朝からできる対処法

朝起きたら目が腫れていたときやむくんでいたときなど、一時的な腫れに役立つ対処法を2つ紹介します。

ただし、腫れがひどい場合や痛み・かゆみ・発疹などほかの症状がある場合は、病気の可能性もあるため、必要に応じて眼科を受診しましょう。

病気の可能性については記事の後半で詳しく解説するので、あわせて参考にしてください。

温冷タオルで目元の血行を促進する

目が腫れたときは、目元の血行を促進すると腫れやむくみが解消されやすくなります。

蒸しタオルを使って、目元を温める・冷やすのを交互に繰り返しましょう。

タオルを2枚使って、忙しい朝でも簡単にできる方法を紹介します。

タオルを1枚、水で軽く濡らして電子レンジで温める
熱すぎない程度に温度が下がったら、温めたタオルを目元にあてる
別のタオルを水で濡らして、目元にあてて冷やす
温かいタオルと冷たいタオルを交互に目元にあてる

タオルを電子レンジで温める時間の目安は、500Wで30〜60秒程度です。

熱すぎると火傷する恐れがあるので注意しましょう。

目元をマッサージして血行を促進する

目元の血行を促進する方法には、蒸しタオル以外にマッサージもあります。

目元の皮膚に余計な力がかからないように、マッサージ前の目元にクリームやオイルを塗って滑りやすくしましょう。

マッサージの簡単なやり方は、以下のとおりです。

マッサージをするときは気持ち良く感じる強さで行い、強くしすぎないように心掛けましょう。

目頭から目尻に向けて、目の上をとおりながら、指の腹でゆっくりと押しながら動かす
目尻から目頭に向けて、目の下をとおりながら、指の腹でゆっくりと押しながら動かす
①と②を2～3回繰り返す

目元以外に、頭皮と耳もマッサージすると頭全体の凝りがほぐれます。

頭皮を指の腹でゆっくりと揉み、両耳はそれぞれ軽く引っ張ってマッサージしましょう。

目の腫れの原因と治すための対策

目が腫れる原因にはさまざまありますが、ここでは主な5つを紹介します。

原因にあった対策も紹介するので、自分に当てはまる原因を見つけて日々気をつけていきましょう。

アルコールや塩分の摂りすぎ

アルコールや塩分の過剰摂取は、目がむくんで腫れやすくなる原因のひとつです。

アルコールを過剰摂取すると、血管が拡張して水分が排出されにくくなり、むくみやすくなります。

また、塩分の過剰摂取をすると、体内の塩分濃度を下げるために身体が水分を溜め込んでむくむことがあります。

対策として、普段からアルコールや塩分を過剰摂取しないように気をつけましょう。

お酒を飲むとき、塩分の多いおつまみを食べる方は特に注意が必要です。

身体の冷えによる血行不良

身体が冷えると全身の血液の流れが悪くなり、身体だけでなく目もむくんで腫れることがあります。

身体の冷えを感じやすい方は、普段から運動をして血行を促進し、冷え対策に取り組むと良いでしょう。

月経によるホルモンバランスの乱れ

月経のときはホルモンバランスが崩れやすくなり、身体の水分バランスも乱れやすくなります。

水分バランスが乱れると体内に水分が溜まりやすくなるため、目だけでなく全身のむくみに繋がる可能性があります。

月経1週間前から血液の流れが悪くなってむくみやすくなりますが、一般的には月経が終わればむくまなくなると考えられるようです。

目の周りへの刺激

目元の皮膚は薄くて敏感なので、強い刺激を与えると腫れることがあります。

肌にあわない化粧品や、清潔ではないコンタクトレンズも刺激になる要因のひとつです。

普段意識していなくても目元に刺激を与えていることがあるため、以下のような行動をできる限り控えましょう。

泣いたときに目をこする
アイメイクを落とすときにクレンジング剤でこする
花粉症で目をこする

高さが低い枕の使用

高さが低い枕を使うと、体内の水分が頭に集まってむくみ、目が腫れることがあります。

うつぶせで寝ているときも同様に、目が下向きになるため、よりむくみやすくなります。

高さが低い枕を使用している方は、横になったときに心臓よりも頭が上になるように、枕の高さを調整して勾配をつけましょう。

目の腫れは病気やアレルギーの可能性もある

ここまで紹介した原因だけでなく、目が腫れたときには病気やアレルギーの可能性もあります。

目が腫れる病気の種類はさまざまありますが、代表的なのは以下の3つです。

麦粒腫（ものもらい）
眼瞼炎（がんけんえん）
アレルギー

麦粒腫は細菌に感染してまぶたが腫れる病気で、一般的に「ものもらい」と呼ばれています。

眼瞼炎はまぶたの縁がウィルスや細菌に感染し、目の腫れやかゆみ、ただれなどが起こる病気です。

また、アレルギーは花粉・ハウスダストによるものが多いですが、食べ物のアレルギーでも目が腫れることがあります。

腫れがひどい場合や、かゆみ・発疹・痛み・充血などの症状があれば、病気の可能性があります。

自分で対処したり放置したりすると悪化する可能性があるため、すぐに眼科を受診しましょう。

目の腫れを予防するために心掛けたいこと

目の腫れが病気の可能性がある場合には、医療機関の受診を推奨するのは前述のとおりですが、そうではない場合には予防するために日々心掛けられることがあります。

ここからは、目の腫れを予防するために心掛けたいことを4つ紹介します。

どれも簡単に取り組めることなので、普段から目が腫れやすい方はぜひ参考にしてください。

日々心掛けたいことの1つめは、食生活に気をつけることです。

塩分やアルコールの過剰摂取はむくみやすくなるため、できるだけ控えましょう。

むくみが気になる方はバナナ・かぼちゃ・芋類など、身体から塩分を排出するカリウムを多く含む食材の摂取がおすすめです。

2つめは、普段から身体を動かすことを意識しましょう。

身体が冷えやすい方は、運動して血液の循環を良くすると、目の腫れやむくみの予防に繋がります。

3つめは、できるだけ身体を冷やさないように気をつけることです。

普段から身体を冷やさないように衣類や空調を調整し、入浴時は湯船に浸かってしっかり身体を温めましょう。

4つめは、ていねいにスキンケアを行い、目元の皮膚に刺激を与えないように気をつけましょう。

低刺激のスキンケアアイテムを選ぶ、アイケア専用のクリームで目元を保湿する、こすらずアイメイクを落とせるクレンジングを選ぶなどの工夫が挙げられます。

まとめ

目が腫れる原因には、塩分とアルコールの過剰摂取や血行不良、目元への刺激などさまざまあります。

もし目の腫れがひどい場合や、かゆみや発疹などの症状がある場合は、何らかの病気が関係しているかもしれません。

症状の悪化を避けるためにも、自己判断せずに眼科を受診することをおすすめします。

また、目元の皮膚はデリケートなため、できるだけ刺激を与えないことが大切です。

低刺激のスキンケアアイテムを使用して、普段からていねいにスキンケアしましょう。

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低刺激のスキンケアアイテムやアイメイク用のクレンジングなど、目元のスキンケアアイテムをさがすときは、ぜひスギ薬局をご利用ください。