口内炎は多くの方が経験したことがある病気です。

痛みがあると食事を摂るのもつらく、小さなストレスが重なっていきます。

口内炎は自然と治るケースも多いですが、回復のサポートに期待ができる栄養素を摂取しましょう。

また、口内炎ができているときに控えるべき食べ物もあるので、覚えておくことが大切です。

今回は「口内炎ができた際に意識して摂取したい食べ物」を詳しく紹介します。

口内炎ができる原因

口内炎ができる原因は、以下のような要因が考えられます。

ストレス
過労
ビタミン不足
アレルギー
ウイルスや細菌の感染
口腔内の乾燥

いくつかの要因が重なって口内炎ができる場合もあるので、思い当たる節があれば原因を解消する努力も大切です。

口内炎ができた際は、患部に刺激を与えないように注意してください。

口内炎ができたときにおすすめの栄養素が含まれる食べ物

口内炎ができた方は、回復のサポートに期待ができる栄養素を摂取しましょう。

おすすめの栄養素と効果や、栄養素が含まれる食べ物を紹介します。

痛みがあって食べにくい場合も、食べやすいように工夫をしながら栄養素を摂取してください。

ビタミンC

ビタミンCは炎症を抑えたり、傷を癒したりする効果に期待ができる栄養素です。

そのため口内炎の改善にも期待ができます。

抗酸化ビタミンとしても知られ、健康や美容の観点からも注目されています。

ビタミンCはストレスケアにも期待ができる栄養素なので、日常的にストレスを感じている方は意識的に摂取していきましょう。

ビタミンCは以下の食べ物に多く含まれています。

柑橘類
キウイ
いちご
ブロッコリー
イモ類

ビタミンCは熱に弱い傾向があるため、生で食せる果物類がおすすめです。

口内炎ができた方や普段から口内炎ができやすい方は、果物を食事にプラスしてみましょう。

ビタミンB2

ビタミンB2は粘膜の健康を維持したり、修復したりする効果に期待ができます。

新陳代謝をサポートする効果にも期待ができるので、口内炎ができた際はビタミンB2を摂取してみましょう。

以下の食材にはビタミンB2が豊富に含まれているので、口腔内の健康を保つためにも日々の食事に摂り入れてみてください。

レバー
たまご
はちみつ
納豆
チーズ
牛乳
うなぎ
しじみ
ほうれん草

料理が苦手な方でも、牛乳や納豆、チーズであれば食事にプラスしやすいのではないでしょうか。

栄養が偏らないように、バランス良く摂取することも大切です。

ビタミンB6

ビタミンB6はたんぱく質の分解や合成をサポートする栄養素の1つです。

粘膜の維持にも役立つため、口内炎の改善にも期待できます。

また、口内炎の要因でもある、疲労を回復する効果にも期待ができます。

飲酒習慣のある方や妊婦さんはビタミンB6が不足しがちなので、より意識的に摂取してください。

ビタミンB6が含まれる食べ物を紹介します。

マグロ
かつお
キャベツ
バナナ
たまご
大豆類

ビタミンB6は肌荒れが気になる方にもおすすめの栄養素です。

健康を維持するためにも、しっかりビタミンB6を摂取しましょう。

亜鉛

亜鉛不足も口内炎ができる要因となります。

特に成長期のお子さんには欠かせない栄養素ですので、亜鉛が含まれる食べ物を積極的に食卓に並べましょう。

亜鉛は以下の食べ物によく含まれています。

生牡蠣
豚肉
牛肉
チーズ
魚介類
干し椎茸
ココア
海苔

亜鉛が含まれる食べ物はメインディッシュになる食材ばかりなので、毎日の料理にも取り入れやすいです。

口内炎を予防するためにも、普段から意識して亜鉛を摂取しましょう。

口内炎ができたときに避けた方が良い食べ物

口内炎ができた際は、痛みや症状を悪化させないためにも以下の食べ物は控えるのが望ましいです。

それぞれの理由を詳しく解説します。

辛い食べ物

辛い食べ物は塩分や香辛料が含まれているため、口内炎には刺激になります。

患部に刺激が加わると、炎症を悪化させる恐れがあるので辛い食べ物は控えましょう。

一味唐辛子やスパイスを好んで日常的に摂取している方は注意が必要です。

痛みの有無に関わらず、口内炎ができた際は辛い食べ物は控えてください。

固い食べ物

歯ごたえがある固い食べ物は患部に当たり、口内炎が痛む場合があります。

痛みで苦しむことがないよう、口内炎ができている際はなるべく食感のやわらかい食べ物を食べましょう。

やわらかい食べ物は咀嚼回数が少なく済むので、口内炎の痛みが強い場合も食べやすい傾向にあります。

味の濃い食べ物

味の濃い食べ物は塩分が多く含まれている傾向があります。

塩分の多い食べ物は口内炎を刺激する可能性があるので、痛みが気になる方は味の濃い食べ物は控えましょう。

口内炎ができているときは、なるべく薄味のものを食べてください。

自炊する方は味付けを薄くし、外食やコンビニなどで買って食事を済ませる機会の多い方は、味の濃くないシンプルな料理を選ぶなどしながら工夫をしてください。

炭酸飲料

炭酸飲料は粘膜に刺激を与えます。

炭酸飲料の刺激により口内炎が悪化する可能性があるので、注意しましょう。

口内炎の痛みも増す場合もあるので、症状がある方は炭酸飲料を控えてください。

症状が治るまでは刺激の少ない飲み物で水分補給を行いましょう。

食べ物で口内炎が改善されないときの対処法

栄養バランスの整った食事や、回復のサポートに期待ができる栄養素を積極的に摂取したりしても口内炎の治りが遅い場合があります。

症状が改善されない方は、以下の対処法を参考にしてください。

口腔内を清潔に保つ

口内炎ができた際は、口腔内を清潔に保つことが大切です。

食後は歯磨きやうがいをし、口腔内は常に清潔にしましょう。

こまめなうがいは、口腔内の乾燥を防ぐ効果にも期待ができます。

口腔内の乾燥も口内炎の原因となるので、予防の観点からもうがいをして口腔内をうるおわせてください。

医療機関を受診する

口内炎は医療機関で治療ができます。

一般的には歯科や口腔外科を受診しますが、内科や耳鼻咽喉科でも治療ができる場合があります。

医療機関によって口内炎の治療を行っていない場合もあるので、受診前に電話をして確認すると安心です。

口内炎は自然に治るケースも多いですが、すぐに症状を緩和したい方や口内炎の症状が重い方は医療機関に相談しましょう。

市販薬を試してみる

口内炎の改善に、市販薬を活用する方法もあります。

軟膏タイプやスプレータイプ、貼るタイプの市販薬があるので、試しに使ってみるのも1つの手です。

口内炎の市販薬はドラッグストアで購入できます。

いずれも医薬品のため、乳幼児や妊娠中の方、服用している薬がある方は薬剤師に相談してから購入してください。

また、市販薬は用法用量をきちんと守ることが大切です。

市販薬の使用に不安がある方は、ドラッグストアの薬剤師に相談しましょう。

まとめ

口内炎ができた方は、回復をサポートする食べ物を食事に摂り入れてみましょう。

ただし、栄養素が必ずしも口内炎の回復を促すとは限りません。

しかし、紹介した食べ物は口腔内の健康を維持するためにも必要な栄養素なので、普段から意識的に摂取してください。

症状が回復しない場合は、市販薬を試す方法もあります。

スギ薬局では口内炎の市販薬も販売しているので、近くに立ち寄った際はチェックしてみましょう。

スギ薬局には薬剤師も在籍しているので、市販薬を選ぶ際は相談すると良いです。

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