顔のむくみは、美容に関する悩みの定番です。メイクでごまかすことも難しく、できるだけ早く解消したいと思うでしょう。

顔のむくみが発生する原因はさまざまであり、単なる「水の飲み過ぎ」ではない可能性もあります。

まずはむくみが発生するメカニズムと、むくみを引き起こす原因を知ることが大切です。その上で、効果的な解消方法を実践しましょう。

この記事では、むくみのメカニズムや原因を解説するとともに、顔のむくみの解消方法も紹介します。顔のむくみが気になっている方は、ぜひご覧ください。

顔がむくむメカニズム

むくみは、体内の水分と大きな関わりがあります。ポイントは、水分量のバランスです。

水分量のバランスが崩れて細胞の間に余分な水分が溜まると、むくみを引き起こします。

また、身体の機能をコントロールする自律神経が乱れて、それがきっかけで血行が悪くなり、むくみが引き起こされることもあります。

自律神経が乱れる原因はさまざまです。よくある原因としては、過度なストレスや不規則な生活習慣が挙げられます。

Z自律神経の乱れは、顔のむくみ以外にもさまざまな症状を引き起こすため注意が必要です。

顔のむくみの主な原因

顔のむくみを解消するためには、まず原因を知り、適切なアプローチを行うことが大切です。

ここではむくみが発生する主な原因をピックアップします。

もしも顔のむくみが何日も続いたり、息苦しさを感じたりする場合は、速やかに医療機関を受診する必要があります。

内臓の症状が原因であれば内科、皮膚の症状が原因であれば皮膚科と、症状に合わせて病院を選ぶのが理想的ですが、受診すべき科がわからない場合は、かかりつけ医に相談しましょう。

水分の摂りすぎ

一過性のむくみの原因として多いのが、水分の摂りすぎです。

年齢や体格、体質といった条件にもよりますが、人は1日に2.5リットルほどの水分を排出しています。

排出される量の水分を食べ物や飲み物から摂取する必要がありますが、逆に摂取しすぎると体内における水分量のバランスが崩れてしまいます。

仮に食事から1.0リットルの水分を摂るとすれば、0.3リットルの水分は体内でつくられるため、摂取すべき水の量はおよそ1.2リットルです。

つまり1.2リットルを大きく超える量の水を飲めば、水分の排出が追いつかず、むくみへと繋がる可能性があります。特に就寝前に多量の水分を摂取すると、顔のむくみが発生しやすいようです。

食生活（アルコール・塩分）

お酒を飲むと血中アルコール濃度が上昇し、血管が拡張します。

すると血管から染み出す水分の量が増え、吸収が追いつかなくなり、顔のむくみを引き起こすことがあります。

塩分の摂りすぎもまた、顔がむくむ原因です。人体には体内の塩分濃度を一定に保とうとする働きがありますが、塩分を多く摂取すると塩分濃度を下げるために水分を多く蓄えようとし、それがむくみに繋がります。

塩分を摂ると喉の渇きを感じやすく、飲み物をたくさん飲みやすくなることも一因です。お酒と一緒に、塩分が多い食品を食べる習慣がある人は注意しましょう。

運動不足

運動をする習慣がないと、余分な水分を排出する機会が少なくなります。運動不足は筋肉量の低下にも繋がり、そして筋肉量の低下は身体の冷えを引き起こす原因のひとつです。

身体の冷えによって血流が悪くなると、血管から染み出す水分の量が増え、結果的にむくみが発生することがあります。

生理の影響

女性の場合、生理（月経）によるホルモンバランスの変化が、むくみを引き起こす場合があります。

これは、生理前になるとさまざまな症状があらわれる「月経前症候群（PMS）」の症状のひとつです。

水分を溜める働きをもつ女性ホルモン「プロゲステロン」が生理前に多く分泌され、むくみが発生しやすい状態になります。

月経前症候群は生理前の3～10日間に渡って続き、生理開始とともに症状が軽くなるとされています。

肝臓や腎臓などの病気

水分・塩分の摂りすぎや、ホルモンバランスの変化などによる一過性のむくみではなく、病気が原因で発生するむくみもあります。

病気によっては赤みや発疹を併発する、足も一緒にむくむ、息切れしやすくなるなど、他の症状があらわれる場合もあるようです。

適切な治療を受けるため、気になることがあれば早めに医師の診断を受けましょう。

ツボ押しでむくみを解消する方法

基本的に、病気がむくみの原因であれば医療機関の受診が必要です。

原因が深刻なものでなく一過性のものであれば、自分でできるツボ押しを試してみる方法もあります。

顔には無数のツボが存在していますが、顔のむくみケアに効果的とされるツボは以下のとおりです。

指で押したとき、少し痛みを感じる場所にツボがあります。何度か試して場所を覚え、むくみが気になったときに実践してみましょう。

日ごろから取り組みたいむくみの予防法

むくみの解消方法とともに知っておきたいのが、予防法です。朝に顔のむくみが発生して慌てることがないように、以下の予防法を普段の生活のなかで実践してみてください。

食事内容や水分補給の仕方に注意する

すでに解説したとおり、水分や塩分の摂りすぎが顔のむくみを引き起こします。

そのため、普段から食事や水分補給の仕方に気をつけることから始めましょう。

食事で気をつけたいのが、栄養バランスの良い食事を、1日3食しっかり食べることです。

特に、塩分を摂りすぎないことと、カリウムをしっかり摂取することを心掛けましょう。

ミネラルの1種であるカリウムが不足すると、体内の塩分濃度が高まり、水分を多く溜め込もうとする働きによりむくみを引き起こします。

カリウムを多く含む食品である、切り干し大根・さつまいも・ひじき・バナナなどを積極的に取り入れてみてください。

また、利尿作用が強くない飲み物を選ぶことが、むくみ予防に繋がります。

水分補給をする際は、普通の水や白湯、麦茶がおすすめです。

コーヒーや緑茶などの利尿作用が強い飲み物は、水分の排出を促すため、十分な水分補給にならない可能性があります。

適度な運動で血行の滞りを防ぐ

血行が良くない状態は身体や顔のむくみに繋がるため、適度な運動を取り入れることが求められます。

特に、血液を送るポンプの役割を担う「ふくらはぎ」を使う運動が、むくみ予防に効果的です。

激しい運動は必要なく、ジョギングやウォーキングといった有酸素運動が適しています。

適度な運動で汗をかくことにより、余分な水分を排出できるメリットもあります。

また、エスカレーターではなく階段を使う、デスクワーク中に定期的に立ち上がるなど、普段から意識的に足を使うのも有効です。

入浴して身体を温めつつリラックスする

血流を促してむくみを予防するために、入浴方法に気をつけましょう。

シャワーだけで済ませるのではなく、しっかり湯船に浸かることで、より予防効果が期待できます。

また、38〜40℃ほどのぬるめのお湯にゆっくり浸かることで、むくみの原因のひとつである冷えの解消も見込めます。湯船に浸かりながら、身体をマッサージするのもおすすめです。

入浴では汗をかくため、余分な水分を排出することにも繋がります。

入浴の時間を楽しみながらより深くリラックスするために、良い香りがする入浴剤を使用するのも良いでしょう。

まとめ

顔のむくみの原因には、水分の摂りすぎや生活習慣の問題、ホルモンバランスの変化など、さまざまなものがあります。原因を知って適切な対処を行うとともに、必要であれば医療機関を受診しましょう。

また、入浴方法や食生活の見直しを行い、普段からむくみの予防に努めることも重要です。

入浴の時間を楽しいリラックスタイムにしてくれる入浴剤は、スギ薬局をはじめとしたドラッグストアで購入できます。

そのほか、ストッキングのようなむくみ解消グッズを販売しているドラッグストアもあります。

店舗のスタッフに相談の上、気になるむくみ解消グッズを試してみてはいかがでしょうか。

もしスギ薬局でこれらの商品を探すなら、「スギ薬局アプリ」のダウンロードがおすすめです。

セール情報やクーポンの入手、「マイ店舗」の登録などができ、普段の買い物がさらにおトクになります。