肌へのダメージは老化を早める原因となる可能性があるため、日焼け対策は重要です。

しかし、普段から日焼け対策に取り組んでいても、ときには日焼け止めを塗り忘れてしまうこともあると思います。また、日焼け止めを塗ったにもかかわらず、赤みが出てしまうこともあるでしょう。

そんなとき、日焼けしたあとでも有効な対策を知っておけば、手遅れになる前にケアしやすくなります。

この記事では、日焼けしたあとすぐにケアをした方が良い理由や、具体的な対処法を解説します。日頃から実践したい紫外線対策や日焼け止めの正しい使い方も解説するので、ぜひ参考にしてください。

日焼けしたあとは早めにケアすべき理由

紫外線を浴びすぎると肌トラブルを引き起こす他、健康面に悪影響が生じるといわれています。

健康における影響には、日焼けに代表される「急性」のものと、長年の蓄積によりシミ・シワなどとしてあらわれる「慢性」のものがあります。

お年寄りの顔や手の甲に見られるシミは、必ずしも加齢のせいではありません。多くの場合、紫外線の影響によるものです。

また、紫外線を多く浴びることは、皮膚がんの原因になることも厚生労働省により示されています（※）。

日焼けの症状の進行を抑えるためにも、シワ・シミの発生を予防するためにも、日焼けしたあとのケアはとても重要です。

（※）参考：厚生労働省「紫外線による健康被害」

日焼けしたときに実践したい4つの対処法

日焼けをしたあと72時間が経過した頃から、シミやそばかすの原因となるメラニンが生成され始めるといわれています。

紫外線をたくさん浴びてしまったあとは、以下のケアを実践しましょう。

日焼けしたあとはできるだけ早く冷やす

日焼けをしたら、すぐに肌を冷やすのが理想的です。すぐに冷やすことで、日焼けの症状が多少軽減される可能性があります。

日焼けをしてしまったら、以下の例を参考に対処しましょう。

流水で冷やす
水を入れたビニール袋を肌に当てる
水で濡らしたタオルで保冷剤を包み、肌に当てる

化粧水やクリームでしっかり保湿する

日焼けをしたあとは皮膚が乾燥しており、ダメージを受けやすい状態です。肌を刺激から守るために、化粧水やクリームなどで保湿しましょう。

ただし、普段使用しているものは、日焼けした肌にとって刺激が強すぎる場合があります。

敏感肌の人や小さな子どもでも使用できる、低刺激性のものを選ぶと良いでしょう。

水分とビタミンを補給してインナーケアを行う

日焼けしたあとは体内の水分量が減っているため、水分補給を行いましょう。ダメージを負った肌の修復を助けるために、食事からビタミンの補給を行うのも効果的です。

肌の修復を助けるビタミンの例として、以下のものがあります。

栄養のバランスをしっかり考えつつ、これらのビタミンを多く含む食材を食事に取り入れてみましょう。

症状がひどい場合は皮膚科を受診する

日焼けのあとがひどい水ぶくれになったり、皮膚が腫れたり、我慢できないほどの痛みが生じることもあります。

そのようなつらい状態にあるときは、皮膚科を受診しましょう。医療機関では塗り薬や飲み薬など、症状に応じた治療が行われます。

受診すべき科は皮膚科ですが、近くにある皮膚科が予約できない場合などは、かかりつけ医への相談も検討しましょう。

【顔・腕・脚・髪】部位別のアフターケア方法

日焼けをしたあとの皮膚は刺激に対して敏感になっているため、アフターケアはいつも以上に気をつけなくてはなりません。

以下を参考に、身体の部位ごとに適切なケアを行いましょう。

各部位を洗ったあと、顔は化粧水や乳液、身体はボディーローションやボディークリームを使い、しっかり保湿することも大切です。

日頃から日焼け止めでUVケアを行うことも大切

日焼けを防ぐためにも、日常的に日焼け止めを使用して紫外線を防ぎましょう。

日焼け止めは、正しく使わなければ十分な効果を得ることができないため、正しい使い方を理解する必要があります。

適切なケアを継続し、日焼けによる肌トラブルに悩まない毎日を目指しましょう。

PA・SPFの違い

地表まで届く紫外線には、「UV-A」「UV-B」という2種類があります。UV-AとUV-Bともにシワなどの原因となるため、両方をしっかり防ぐことが大切です。

また、日焼け止めに記載されている「PA」と「SPF」は、UV-AとUV-Bのどちらをどれだけブロックするかを示しています。PA・SPFそれぞれが持つ意味は、以下のとおりです。

PAとSPFの役割を知っておくことで、市販の日焼け止めを正しく選べるようになるでしょう。

日焼け止めの塗り方とコツ

日焼け止めを塗るときの原則として、商品の説明欄に書かれている使用量を守ることが大切です。それを踏まえた上で、顔と身体それぞれに日焼け止めを塗る一般的な手順を紹介します。

顔に塗る場合は、以下の流れを参考にして塗りましょう。

適量を手のひらにとる
手にとった日焼け止めを、額・鼻・両ほほ・顎の5か所に点々とつける
塗り忘れやムラが生じないように、手のひらでやさしく塗り伸ばす
再び同じ量を顔全体に重ね塗りして完了

また、身体に塗る際の手順は、以下のとおりです。

日焼け止めを塗りたい部位に、真っ直ぐな線を描くように出す
手のひらでクルクルと円を描くように塗り伸ばす
同じやり方で、必要な部位に塗って完了

日焼け止めに関する注意点

日焼け止めは、使用環境に適したものを使いましょう。少し外に出る程度であれば、そこまで防止効果の大きい日焼け止めは必要ありません。

一方、紫外線が強い時期に屋外でスポーツをしたり、海水浴をしたりする場合は、防止効果の大きい日焼け止めを選ぶ必要があります。

また、日焼け止めは汗で流れ落ちることがある他、衣服に擦れて取れることもあるため、2〜3時間ごとに塗り直すのが理想的です。

加えて、家に帰ったら、顔や身体に塗った日焼け止めを洗い落とすことも忘れないようにしましょう。

日焼け止めは紫外線をブロックする上では効果的ですが、いつまでも肌に塗った状態でいるのは望ましくありません。

そして、古くなった日焼け止めは中身の酸化が進んでおり、肌トラブルの原因になる可能性があります。昨年の使い残しの日焼け止めは、使わないように気をつけてください。

まとめ

日焼けは顔の赤みやヒリヒリとした痛みが生じるだけでなく、将来的な肌の老化を招く可能性があります。

日頃から紫外線対策を行いつつ、万が一日焼けをした場合には適切なケアを実践しましょう。

日焼けしたらまず冷やして、そのあとにボディーローションやボディークリームで保湿することが重要です。

それに加えて、日焼け止めを塗る習慣を身につけることをおすすめします。

日焼け止めはドラッグストアで購入できます。スギ薬局では日焼け止めを豊富に扱っているため、ぜひ店舗スタッフと相談して、お気に入りの商品を見つけてください。

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