髪の色がキレイに染まると、気分が上がっておしゃれをするのもより一層楽しくなります。

美容院に行く手間や時間、費用を削減するためにも、自分で髪を染めたいと考える方もいるのではないでしょうか。

しかし、そもそも自分で染めても良いのか、キレイに染められるのかなど、疑問点が多いとなかなか実行できないものです。

この記事では、セルフカラーに興味がある方に向けて、カラー剤の選び方・準備・染める手順を詳しく解説します。

キレイに染めるコツも紹介するので、気になっている方はぜひ参考にしてください。

セルフカラーと美容院のメリット・デメリット

髪を染めるには、美容院とセルフカラーの2つの方法があります。

セルフカラーに不安があるなら、まずはそれぞれのメリット・デメリットを知ってから検討しましょう。

セルフカラーのメリットは、リーズナブルに髪を染められることと、自分の都合がいいときに自宅で染められることです。

一方、デメリットとして髪が傷みやすいことや、色ムラになりやすく希望の色に染まらない可能性がある点が挙げられます。

一方、美容院で髪を染めるメリットは、希望する色に仕上がりやすく、髪へのダメージを抑えやすいことです。

しかし、セルフカラーと比べて価格が高いうえに、時間がかかるデメリットがあります。

セルフカラーと美容院、どちらにもメリット・デメリットはあるので、自分の中での優先順位に応じて判断しましょう。

自分で髪を染めるときのカラー剤の選び方

セルフカラーに欠かせないカラー剤にはさまざまな商品があり、どれを使うかによって仕上がりが変わってきます。

自分好みの髪に仕上げるためにも、テクスチャーと色の選び方を理解しておきましょう。

なお、髪を染めるのに必要なカラー剤や道具類は、スギ薬局をはじめとしたドラッグストアで揃えられます。カラー剤の選び方をしっかりチェックしてから購入しましょう。

テクスチャーの種類で選ぶ

市販のカラー剤のテクスチャーは、大きく分けて泡タイプとクリーム（乳液）タイプの2種類があります。

泡タイプは、泡で出てくるため髪に馴染ませやすく、髪全体に塗ってもムラになりにくいところが特徴です。髪全体を染めたい方や、はじめてのセルフカラーに向いています。

一方、クリーム（乳液）タイプは、専用のハケで塗るため髪に密着しやすく、染まりやすいことから部分染めに向いているタイプです。

泡タイプよりもムラになりやすいので、セルフカラーに慣れている方におすすめします。

色で選ぶ

市販のカラー剤は、暗めのカラーから明るめのカラーまで、さまざまな色の商品が販売されています。

市販のカラー剤に多い色の特徴は、以下のとおりです。目指すイメージにあわせて選びましょう。

染める色が決まったら、次に明るさを示すトーンを決めましょう。落ち着いた雰囲気にしたいなら暗めのトーン、明るく柔らかい雰囲気にしたいなら明るめのトーンを選びます。

なお、基本的には自分の好みの色を選ぶのがベストですが、はじめてセルフカラーに挑戦する方は、色ムラがわかりにくいブラウン系で染めると失敗が少ないでしょう。

また、学生や髪の色に厳しい職場の場合、明るいトーンを選ぶと目立つため注意が必要です。

透明感があってナチュラルに仕上がる、ダークグレーやアッシュブラウンをおすすめします。

自分で髪を染める前に準備すること

髪をキレイに染めるには、セルフカラーをする前の準備が大切です。以下4つの準備をしてから髪を染めはじめましょう。

道具を揃える
パッチテストを行う
髪をブロッキングする
周囲を汚さないように対策する

カラーをはじめてから慌てないように、またトラブルを防ぐためにも、しっかりと準備しておくと安心です。

髪を染める道具を揃える

自宅で髪を染めるときは、前述したカラー剤の他にも髪を染める道具が必要です。

以下のアイテムをチェックして準備しましょう。

カラー剤
髪ゴムまたはヘアクリップ（ブロッキング用）
ケープ
タオル（汚れても良いもの）
シャンプーとコンディショナー
時計またはタイマー
保護クリーム（油性クリーム）
床の汚れを防止する敷物（新聞紙など）
手袋（カラー剤に付属していない場合）
輪ゴム2本（手袋用）
ティッシュペーパー
鏡

髪が長い方や量が多い方は、使用する商品によってカラー剤が2個必要になることがあります。

商品のパッケージに使用量の目安が記載されているので、自分の髪にあった個数を購入しましょう。

また、髪を染めるときの服装は、カラー剤を洗い流すときに脱ぎやすいように、前開きの服がおすすめです。ピアス・ネックレス・指輪などのアクセサリーや眼鏡は、カラー剤の付着を防ぐため外しておきましょう。

パッチテストを行う

カラー剤は人によっては刺激になるので、髪を染める48時間前にパッチテストを行う必要があります。

パッチテストとは、使用するカラー剤にアレルギー反応があるかを確認するテストです。

これまでにアレルギー反応がなかった方でも、アレルギー反応は突然起こることがあります。

使用したことがある商品でも、毎回必ずパッチテストを行いましょう。

パッチテストに必要なものは、使用するカラー剤・綿棒・小皿・コットンまたはティッシュペーパーです。

パッチテストの一般的なやり方は、カラー剤を少量用意して腕の内側に塗り、30分後と48時間後に異常がないかチェックします。

商品によってやり方が異なる場合もあるため、実際に行うときは商品の使用説明書に記載されている手順に従いましょう。

パッチテスト中は入浴やシャワーを控え、テスト液を塗った部分に触れないようにしてください。

発疹・かゆみ・刺激などの異常を感じたら、すぐに洗い流してテストを中断し、そのカラー剤は使用しないようにしましょう。

髪をブロッキングする

クリーム（乳液）タイプのカラー剤で髪の内側までムラなく染めたいなら、髪を染める前にブロッキングしましょう。髪全体に泡を揉み込む泡タイプを使う場合は、ブロッキングする必要はありません。

髪が汚れている場合や整髪料がついている場合は、ブロッキングする前に洗い流してしっかりと乾かします。ただし、ヘアカラーの浸透を妨げる可能性があるため、リンスとトリートメントは使用しないでください。

美容院ではブロッキングにヘアクリップを使用するケースが多いですが、慣れていない方には扱いやすい髪ゴムの使用をおすすめします。

ブロッキングの簡単な手順は、以下のとおりです。

髪をブラシでしっかりとかして、絡まっていない状態にする
頭頂部から耳の上部にある髪を両サイド結ぶ
こめかみから後頭部上側にある髪を結ぶ
後頭部下側の髪を左右に分けて結ぶ

キレイに染めるために、きちんとブロッキングしましょう。

肌や周囲を汚さない準備をする

皮膚にカラー剤が付着しても落ちやすいように、髪の生え際・襟足・耳にあらかじめ保護クリームを塗っておきましょう。

保護クリームは水をはじく油性のクリームがおすすめですが、髪に保護クリームがつくと染まりにくくなるため注意してください。

保護クリームを塗り終わったら、首にタオルやケープを巻いて汚れを防ぎます。

床の汚れを防ぐために、新聞紙などを敷いておくと安心です。

もしセルフカラーをしているとき皮膚にカラー剤がついたら、水で濡らしたコットンまたはティッシュペーパーですぐに拭き取りましょう。長時間放置すると落ちにくくなるため、早めの対処が大切です。

セルフカラーの手順

パッチテストやブロッキングなどの準備ができたら、いよいよ髪にカラー剤を塗布していきます。

ここでは、クリームタイプのカラー剤を使うときの一般的な手順を紹介します。

2種類のカラー剤を混ぜる
後頭部下側→後頭部上側→耳の上部→前髪の順番にクリームを塗る
使用説明書に記載している時間放置する
洗い流す前にお湯を少量髪につけて、カラー剤を揉み込んで乳化させる
お湯でカラー剤をしっかり洗い流し、シャンプーで洗う
コンディショナーやトリートメントでケアする

上記はあくまでも基本の流れなので、使用するカラー剤の使用説明書の手順に従って染めましょう。

泡タイプはブロッキングが必要ないので、②の手順で髪全体に泡を馴染ませてしっかりと揉み込むだけで染められます。

もしカラー剤の使用中に発疹・かゆみ・刺激などを感じたら、すぐに薬剤を洗い流して医療機関を受診してください。

髪を自分でキレイに染めるコツ

セルフカラーの手順を理解できても、実際に自分の髪を染めるのは難しいものです。

そのため、サロンのような仕上がりを目指すために知っておきたい、自分で髪をキレイに染めるコツを紹介します。

乾いた髪にカラー剤を塗布する
カラー剤が足りないと染まりにくいためたっぷり塗る
寒いと染まりにくいので20℃〜30℃の室温で染める
洗い流すお湯は38℃以下のぬるま湯を使う
使用説明書に記載されている放置時間を守る
髪が細い方は染まりやすく、髪が太い方は染まりにくいため放置時間に注意する

カラー剤は、自己流で使用すると髪を傷める可能性が高くなるので、使用説明書に従うよう心掛けましょう。

まとめ

セルフカラーは、自宅でリーズナブルに髪のイメージを変えられるところがメリットです。

染め方のポイントをおさえた上で、ぜひチャレンジしてみてください。

スギ薬局では、バリエーション豊かなカラー剤を販売しています。

はじめてセルフカラーをする方は、この記事を参考にしてカラー剤を選ぶところからはじめてはいかがでしょうか。