【医師監修】eGFRの基準値は？数値が示す腎臓機能の状態や低いときの対処法を解説に関する記事となります。スギ薬局が運営するWEBメディア【スギチャンネル】健康に関わる様々な情報や、お得な情報を発信中！

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【医師監修】eGFRの基準値は？数値が示す腎臓機能の状態や低いときの対処法を解説

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目次

<ol>
	<li><a href="#eGFR%E3%81%A8%E3%81%AF%EF%BC%9F">eGFRとは？</a>

	<ol>
		<li><a href="#%E7%B3%B8%E7%90%83%E4%BD%93%E6%BF%BE%E9%81%8E%E9%87%8F%E3%81%A8%E3%81%AF">糸球体濾過量とは</a></li>
		<li><a href="#%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%82%A2%E3%83%81%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%81%A8%E3%81%AF">クレアチニンとは</a></li>
	</ol>
	</li>
	<li><a href="#eGFR%E3%81%AE%E5%9F%BA%E6%BA%96%E5%80%A4">eGFRの基準値</a></li>
	<li><a href="#eGFR%E3%81%8C%E4%BD%8E%E3%81%84%E3%81%A8%E3%81%8D%E3%81%AB%E8%80%83%E3%81%88%E3%82%89%E3%82%8C%E3%82%8B%E5%8E%9F%E5%9B%A0">eGFRが低いときに考えられる原因</a>
	<ol>
		<li><a href="#%E8%85%8E%E8%87%93%E7%96%BE%E6%82%A3">腎臓疾患</a></li>
		<li><a href="#%E7%94%9F%E6%B4%BB%E7%BF%92%E6%85%A3%E7%97%85">生活習慣病</a></li>
		<li><a href="#%E8%96%AC%E3%81%AE%E5%89%AF%E4%BD%9C%E7%94%A8">薬の副作用</a></li>
	</ol>
	</li>
	<li><a href="#eGFR%E3%81%8C%E4%BD%8E%E3%81%84%E3%81%A8%E3%81%8D%E3%81%AE%E5%AF%BE%E5%87%A6%E6%B3%95%E3%83%BB%E6%94%B9%E5%96%84%E6%96%B9%E6%B3%95">eGFRが低いときの対処法・改善方法</a></li>
	<li><a href="#%E3%81%BE%E3%81%A8%E3%82%81">まとめ</a></li>
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「eGFR」はあまり聞きなれない言葉ですが、健康診断や採血の結果で見たことがある方は多いかもしれません。しかし、eGFRは一体何を示している数字なのか、わからない方も多いでしょう。

 

そこで今回はeGFRについて解説し、eGFRが低いときの対処法やリスクもあわせて紹介します。 
 

<h2 id="eGFRとは？">eGFRとは？</h2>
 

eGFRとは、腎臓機能の状態を示す数値です。腎臓が問題なく機能しているか、血液検査で調べます。腎臓機能が悪い状態だと、eGFRの数値は下がる傾向にあります。

 

健康診断で異常が見つかるケースもありますが、eGFRや腎臓機能の重要性がよくわからず、そのまま放置してしまう方も少なくありません。

 

腎臓機能が正常に働いているかを知るためにも、eGFRの知識を持っておくことが大切です。

 

eGFRが示す数値には、主に「糸球体濾過量（しきゅうたいろかりょう）」と「クレアチニン」と呼ばれる成分が関係しているので、それぞれについて詳しく確認しましょう。

 

<h3 id="糸球体濾過量とは">糸球体濾過量とは</h3>

腎臓は、血液を濾過し尿として老廃物を排出する際に重要な働きをしています。

 

糸球体は毛細血管の塊であり、濾過装置の役割をしている組織です。糸球体で血液が濾過される量を糸球体濾過量と呼び、腎臓の働き具合を示しています。

 

糸球体は身体に不要な老廃物を排出する役割がありますが、eGFRが低い方は糸球体濾過量が少なく、身体に何らかの影響を与える可能性が高い状態といえます。

 

<h3 id="クレアチニンとは">クレアチニンとは</h3>

クレアチニンとは、筋肉を動かすエネルギーを使った際に出る老廃物です。

 

本来、クレアチニンは腎臓で濾過されて尿として排出されるため、血中のクレアチニン数値が高いと、腎臓で老廃物が上手く処理できていない可能性があります。

 

<h2 id="eGFRの基準値">eGFRの基準値</h2>



 

腎臓機能を調べるために、以前はクレアチニンのみの数値を用いていました。しかし、クレアチニンの数値は筋肉量により左右されるため、現代ではeGFRを使用するのが一般的です。

 

例えば、女性よりも男性の方が筋肉量は多い傾向にあり、高齢者よりも若年層の方が筋肉量は多い傾向にあります。クレアチニンは筋肉を使用した際に出る老廃物なので、筋肉量が多い方ほど数値は高い傾向にあります。

 

そのため、年齢や性別に関係なく腎臓機能の状態を確かめる方法として、eGFRが使われるようになりました。

 

eGFRはクレアチニンの数値や年齢、性別を計算式に当てはめて算出しているため、腎臓機能の状態をよりわかりやすく確かめることが可能です。

 

一般的にeGFRの基準値は90～100とされています。以下のeGFRの基準値表を参考に腎臓機能の状態をチェックしてみましょう。

 

<img alt="eGFRの基準値表" data-entity-type="file" data-entity-uuid="b1149b27-7927-4671-8eb9-fc399b5385f2" src="https://d14p2jubfs5ppc.cloudfront.net/media/image/ckeditor/NO109_%E8%A1%A8%E7%94%BB%E5%83%8F.png?VersionId=cccceN4s5ZF.7CDFos3dHLMxhN50QHkU">

 

<h2 id="eGFRが低いときに考えられる原因">eGFRが低いときに考えられる原因</h2>
 

eGFRが低い原因は、以下の要因が考えられます。eGFRの低下は必ずしも腎臓に異常があるとは限りません。あくまでも指標の1つなので、身体の詳しい状態を知りたい方は医療機関に相談してください。

 

<h3 id="腎臓疾患">腎臓疾患</h3>

eGFRが低い場合は、腎臓疾患を患っている可能性が疑われます。eGFRが基準値よりも低く、重度に該当する方は腎臓になんらかの異常があると考え、医療機関を受診しましょう。

 

「この程度なら大丈夫」と自己判断をせず、きちんと身体の状態を確認することが大切です。健康診断や採血の結果を持参し、医師の診察を受けてください。

 

<h3 id="生活習慣病">生活習慣病</h3>

高血圧や糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病もeGFRの数値が下がる原因です。まずは生活習慣病の要因をしっかりと改善しましょう。

 

生活習慣病はさまざまな疾患につながる可能性があるので、ただの飲み過ぎや食べ過ぎ、加齢や運動不足による体重の増加などと甘く考えず、日頃から健康を意識することが大切です。

 

<h3 id="薬の副作用">薬の副作用</h3>

服用中の薬によっては、eGFRの数値を下げることがあります。薬の副作用で数値が変化している可能性も含め、医療機関に相談しましょう。

 

しかし、eGFRの低下は必ずしも薬の副作用とは限りません。服用中の薬に関係なく腎臓に何らかの変化が出ている可能性があるので、きちんと医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。

 

<h2 id="eGFRが低いときの対処法・改善方法">eGFRが低いときの対処法・改善方法</h2>
 

<img alt="eGFRが低いときの対処法・改善方法" data-entity-type="file" data-entity-uuid="d3afdc43-3bcb-4bb4-83fc-d031b93eadec" src="https://d14p2jubfs5ppc.cloudfront.net/media/image/ckeditor/NO109-2.jpeg?VersionId=c3g7LKHvG_TzRynSQW9rda1g59xJvN2w">

 

病気が原因でeGFRが低下している可能性もあるので、対処療法を始める前にまずは医療機関を受診してください。腎臓は一度悪くなってしまうと改善は難しくなります。

 

腎臓の状態が悪くならないようにするためには、生活習慣の見直しも大切です。以下の点に注意しながら過ごしてください。

 

<ul>
	<li>腎臓機能の低下を防ぐ食事を摂る（塩分少なめを意識する）</li>
	<li>肥満を解消する（減量）</li>
	<li>喫煙習慣をやめる</li>
</ul>

 

健康に良いとされる食べ物も、食べ過ぎてしまうと肥満につながります。食事は適量を心掛け、味付けは薄味を意識して調理しましょう。

 

また、喫煙は腎臓機能だけではなく、身体にあらゆる影響を与えます。健康を維持したい方は、禁煙も検討しましょう。

 

ほかにも、運動不足や不規則な生活が続いている場合は生改善が必要です。 
 

<h2 id="まとめ">まとめ</h2>



 

eGFRは腎臓機能を示す指標の1つです。腎臓は一度悪くなると回復が難しいので、eGFRの数値が低い方はきちんと医療機関を受診しましょう。

 

普段から腎臓に負担をかけない心掛けも大切です。スギ薬局では、減塩食品や禁煙をサポートする商品を販売しているので、近くに立ち寄った際はぜひチェックしてみてください。

 

【監修者情報】

<img alt="監修者_川上 洋平" data-entity-type="file" data-entity-uuid="f0efa7c0-5852-4214-a501-b3ce333122b7" height="438" src="https://d14p2jubfs5ppc.cloudfront.net/media/image/ckeditor/NO108-110_%E7%9B%A3%E4%BF%AE%E8%80%85%E7%94%BB%E5%83%8F_%E5%B7%9D%E4%B8%8A%20%E6%B4%8B%E5%B9%B3.jpg?VersionId=RWJnJpsqFJ5X79fxEostEdGkwl2BJG.Q" width="342"> 
かわかみ整形外科クリニック 
院長・医学博士：川上 洋平

 

神戸大学医学部卒業。米国ピッツバーグ大学に留学し、膝関節外科、再生医療、スポーツ医学を学び、神戸大学病院、新須磨病院勤務を経て、患者さんにやさしく分かりやすい医療を提供することを目的に、かわかみ整形外科クリニック（神戸市）を開業。日本整形外科学会専門医。

 

<a href="https://kawakamiseikei.jp/">https://kawakamiseikei.jp/</a>

 
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