毎日きちんと頭を洗っているのに、なぜか頭皮がかゆく悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

頭皮のかゆみはさまざまな原因が考えられるので、今一度ヘアケア方法を見直してみましょう。

今回は「頭皮がかゆくなる原因」や「対処方法」を紹介します。不快感をすぐにでも緩和したい方は、ぜひ参考にしてください。

頭がかゆいときの主な原因

頭がかゆい場合、まずは要因を見つけることが大切です。

頭皮のかゆみの主な原因を4つ紹介しますので、思い当たる節はないかチェックしてみてください。

頭皮の乾燥

頭皮が乾燥すると、かゆみの症状が現れる場合があります。

自分の頭皮を目視で確認するのは難しいですが、髪の生え際など目に見える部分の頭皮が乾燥していないかチェックしましょう。

頭皮がパサついていたりフケが付着していたりする場合、乾燥している可能性があります。

乾燥がかゆみの原因となっているケースでは、頭皮を保湿することで症状が緩和する場合があります。

皮脂の過剰分泌

皮脂の過剰分泌により、頭皮がかゆくなる場合があります。洗髪不足によって皮脂が溜まるとかゆみが生じ、不快感を伴います。

洗髪回数が極端に少ない方は、まず髪や頭皮を洗ってみましょう。

また、帽子やウィッグを普段から身に付けている方は、頭皮の蒸れや汗によってかゆくなる場合があります。長時間頭皮が蒸れや汗にさらされている方は、適度に帽子やウィッグを外してみてください。

間違ったシャンプー方法

シャンプーのし過ぎも頭皮がかゆくなる要因の1つです。

シャンプーには泡立ちを良くする界面活性剤が含まれている商品が多く、頭皮を洗い過ぎると肌に必要な油分や水分まで流れてしまいます。

1日に何度もシャンプーをする方は、洗い過ぎによる頭皮の乾燥がかゆみの原因となっている可能性があるので注意しましょう。

自分の肌に合っていないシャンプーを使い続けることで、頭皮がかゆくなる場合もあります。

特定のシャンプーを使うことでかゆみが生じる方は、シャンプーを変えてみると良いかもしれません。

ヘアケア製品のアレルギー

シャンプーやヘアカラー、パーマ剤などのヘアケア商品に含まれている成分にアレルギー反応を起こして頭皮がかゆくなっている場合もあります。

ヘアケア商品を使用する度に頭皮がかゆくなる方は、体質に合わない成分が含まれている可能性があるので使用を控えましょう。

かゆみの症状が重い場合やほかにも気になる症状がある方は、我慢せず医療機関で診てもらうことが大切です。

頭がかゆいのを放置するとどうなる？

頭皮のかゆみが気になるものの、そのまま放置してしまう方も少なくありません。

かゆみの症状はなんらかのトラブルを引き起こしている状態のため、原因を探りきちんと対処することが大切です。

かゆみを放置し続けていると頭皮環境が悪化し、さらにかゆみが増す可能性があります。

頭皮環境が悪い状態で放置していると薄毛や抜け毛の要因となるので、かゆみの症状は放置せず、健康な頭皮環境を目指しましょう。

かゆみを放置し続けると、フケやかさぶたといった症状が現れる場合があります。

それぞれの症状や原因を詳しく紹介します。

フケが出る

フケが出ている方は、頭皮環境が悪化している状態です。髪の毛に白い粉のようなものが付着している方は、フケが発生しやすい頭皮環境であると考えましょう。

フケの原因は湿疹や頭皮の乾燥などさまざまです。

シャンプーのし過ぎによる頭皮の乾燥や、皮脂の過剰分泌による湿疹の発生など、あらゆるフケの要因を解消しましょう。

フケはかゆみを伴うだけではなく、見た目にも不潔な印象を与えます。

頭皮環境を整えるためにも、かゆみが気になる際は早めに対処してください。

かさぶたができる

頭皮に皮脂が過剰分泌されると、ニキビができやすくなります。

頭皮がかゆくて搔いてしまうと、ニキビがつぶれてかさぶたになる場合があります。

また、かゆみの症状が強く頭皮の掻き過ぎで傷ができ、かさぶたとなることもあります。

いずれも頭皮環境が悪い状態がかさぶたの原因となっているので、日頃から正しいケアを心掛けましょう。

かさぶたや傷に細菌が入り込むと、さらにかゆみが強くなったり不快な症状が重なったりと悪化する可能性があるので注意してください。

頭がかゆいときの対処法

頭皮のかゆみが気になる方は、普段のヘアケア方法を見直してみましょう。

かゆみが気になる際の対処方法を6つ紹介します。

普段からできるヘアケア方法のため要点をしっかり確認し、今日からさっそく試してみてください。

自分の頭皮に適したシャンプーに変える

シャンプーなどのヘアケア商品が肌に合っていないと感じる方は、無添加や低刺激の製品を試してみると良いかもしれません。

ただし、あまりにかゆみがひどい場合は医療機関に相談してみましょう。

シャンプーは適切な回数でとどめる

シャンプーの回数は、1日1回が望ましいです。

1日に何度かシャンプーしたい方は、ぬるま湯で洗うなどして頭皮や髪の負担を軽減しましょう。

髪が細い方や頭皮の乾燥が気になる方は、1日2回以下の頻度でシャンプーしてください。

頭皮がべたつきやすい方は皮脂が毛穴に詰まってしまう可能性があるので、フケやかゆみの原因を作らないためにも1日1回はシャンプーしましょう。

シャワーの温度をあげすぎない

シャンプーの際、湯船と同じ40～42度のシャワーで洗う方も多いです。

頭皮や髪にとって40～42度は熱すぎるため、頭皮や髪に良くありません。

頭を洗うときは、38～39度のシャワーが理想です。

頭皮や髪にダメージを与えないためにも、お湯の温度に気を付けましょう。

また、頭皮に傷をつけないように爪を立てずに優しく洗うよう心掛けてください。

シャンプーやリンスはしっかりと洗い流す

シャンプーやリンスのすすぎ残しは、頭皮トラブルの要因となります。洗髪をする際は毎回すすぎ残しがないように、しっかりと洗い流しましょう。

すすぎ時間は洗髪時間よりも長く時間をかけて行うのがポイントです。

毛穴にシャンプーやリンスが詰まったままだと雑菌が繁殖したり、頭皮が炎症したりするので注意が必要です。

耳の裏や髪の生え際、後頭部などすすぎにくい部分も、丁寧にシャワーで洗い流してください。

ドライヤーを頭皮に近づけない

ドライヤーを当てすぎると、肌質に関係なく頭皮が乾燥します。

頭皮の乾燥やかゆみやフケの原因となるため、ドライヤーは頭皮に近づけ過ぎないようにしましょう。

乾燥が気になるからといってドライヤーを使用しないのも良くありません。

自然乾燥はフケの原因菌が繁殖しやすいので、きちんとドライヤーを使って髪や頭皮を乾かしてください。

乾燥が気になる人は頭皮の保湿をする

シャンプー後は頭皮が乾燥しやすいため、とくに乾燥が気になる方はしっかりと保湿することが大切です。

頭皮の保湿には、化粧水や乳液、ヘアオイルなどが使えますが、べたつきが気になる方もいるかもしれません。

基礎化粧品やヘアオイルでの保湿に不快感がある方は、頭皮専用の保湿剤を活用しましょう。

頭皮専用の保湿剤はスギ薬局などのドラッグストアで購入できるので、立ち寄った際は商品をチェックしてみてください。

まとめ

頭がかゆいと感じる方は、ヘアケア商品を変えてみたり、ヘアケア方法を見直したりしながら頭皮環境を整えていきましょう。

乾燥がかゆみの原因となっている可能性もあるので、この機会に頭皮専用の保湿アイテムを試してみましょう。

頭皮のかゆみがひどい場合や炎症がある場合などは医療機関に相談してみてください。

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【監修者情報】

コッツフォード良枝

銀座禅クリニック院長

美容外科・皮膚科医師/日本抗加齢医学会専門医

山梨大学医学部卒業。国際医療センター国府台病院を経て、日本医科大学麻酔科学講座に入局。