「フケ」とは、はがれた頭皮の角質のことです。

本来であれば、頭皮の代謝によって誰でも発生しますが、頭皮で何らかの問題が起きていると、見た目でも気になるほどの大量のフケが発生する場合があります。

フケに悩んでいる方のなかには、抜け毛も気になっている方もいるのではないでしょうか。

実は、フケの種類によっては、抜け毛の原因になっていることがあります。

この記事では、フケの種類の見分け方と抜け毛との関係、フケの原因と日常生活ですぐに取り入れられるフケ対策を紹介します。

まずは、自分のフケが抜け毛と関係がある種類かそうでないかをチェックしていきましょう。

フケの種類は主に2つ

フケの種類は、主に「乾性フケ」と「脂性フケ」の2つがあり、それぞれ発生する原因はさまざまです。

まず、「乾性フケ」と「脂性フケ」の特徴を以下で詳しく紹介するので、自分の状態と比較してみてください。

乾性フケ

「乾性フケ」は、主に頭皮の乾燥によって生じるフケです。

大気が乾燥する冬場に多く見られ、カサカサしているため、肩にパラパラとつく特徴があります。

シャンプーのしすぎで、過剰に皮脂を取り除かれた頭皮は乾燥が促進し、フケが発生する場合があります。また、夏場に紫外線を長時間浴びて、頭皮が日焼けしてしまったときにも乾性フケが見られる場合があります。

脂性フケ

「脂性フケ」は、頭皮の皮脂が過剰になることによって、生じるフケです。頭皮の脂でベタついており、髪の毛の根元についているのが特徴です。

シャンプーを毎日していても頭皮がベタつく方、皮脂の分泌が多い男性に比較的多く見られる傾向があります。

脂性フケには、皮膚疾患のひとつである脂漏性皮膚炎が潜んでいる可能性があるため、対策をしてもフケが気になる場合は、医療機関に相談してください。

脂性フケは抜け毛の原因になる可能性がある

2つのフケのうち、抜け毛の原因になる可能性があるのは、脂性フケです。

頭皮の皮脂が過剰に分泌されることが原因なので、皮脂で湿ったフケが毛穴をふさぐと、頭皮が血行不良になり、抜け毛に繋がるといわれています。

脂性フケは、気温と湿度が上がる夏場に多くなるので、頭皮のベタつきやフケが多くなっていないかを意識してみてください。

また、男性では中年以降、女性は30代までが皮脂の分泌が増えやすいといわれています。該当する年齢の方は、注意が必要です。

抜け毛に繋がる脂性フケの主な原因は？

脂性フケの原因には、外的要因と内的要因の両方が関わっています。

具体的に外的要因では、間違ったシャンプーの仕方や過剰な洗髪、内的要因では、生活習慣やホルモンバランスの乱れが原因として挙げられます

以下で脂性フケの原因をそれぞれ詳しく解説するので、自分のフケの原因を見極めていきましょう。

皮脂の過剰分泌

脂性フケの多くは、皮脂の過剰分泌が原因です。

皮脂が過剰に分泌される原因はさまざまですが、生活環境の影響や加齢による体の変化が挙げられます。

頭の洗いすぎ

フケが気になるとしてしまいがちな、洗髪のしすぎも脂性フケの原因になります。

具体的に過剰な洗髪とは、1日に何度もシャンプーをする、洗浄力の強いシャンプーで洗うことが挙げられます。

過剰に洗髪して、皮脂を摂り過ぎると逆効果となり、さらなる皮脂分泌を招いて悪循環になってしまう場合があります。

頭皮の蒸れ

ヘルメットや帽子を長時間かぶると、頭皮が蒸れて脂性フケの原因になることがあります。

汗をよくかく方も、頭皮が蒸れやすいのでフケに繋がりやすくなります。

食生活の乱れや内的要因

シャンプーやコンディショナーのすすぎ残しがある、整髪料をつけたまま長時間過ごすと、頭皮が汚れたままになります。

上記のような洗髪不足も脂性フケの原因になります。

脂性フケは、食生活の乱れ、ストレス、ホルモンバランスの乱れも原因になります。特に脂っこい食べものや高カロリーな食事の摂り過ぎは、皮脂の過剰分泌に繋がります。

肉類や揚げものを普段からよく食べる方、肥満気味な方も皮脂が分泌されやすいので注意が必要です。

ストレスを多く感じる生活、睡眠不足、ホルモンバランスの乱れも皮脂の分泌に繋がり、脂性フケの原因になります。

抜け毛に繋げない！脂性フケの対策方法は？

さまざまな原因で量が増える脂性フケ。

抜け毛に繋がる前に、しっかり対策していきたいですね。

生活ですぐに取り入れられる脂性フケの対策方法を紹介するので、ぜひ実践してみてください。

自分に合ったシャンプーで1日1回洗髪する

脂性フケの対策で、大切なのは洗髪の方法と回数です。

自分のフケの原因に合ったシャンプーで1日1回、爪を立てずに指の腹で優しく洗髪し、すすぎ残しがないようにすすぎます。

また、使用するシャンプーは、脂性フケの原因にもよりますが、抗真菌成分が含まれているものを選びましょう。シャンプーの洗浄力が強すぎると頭皮の刺激になる可能性もあるので、低刺激で洗浄力がマイルドなものを選ぶようにしてください。

脂性フケに対応している抗真菌成分を含んだ低刺激のシャンプーは、スギ薬局をはじめとするドラッグストアでも手軽に購入できます。

ただし、洗髪の方法と回数を見直しても、フケの改善が見られない場合は一度医療機関へ相談してください。

生活習慣を見直す

食生活や睡眠のような生活習慣は、脂性フケの原因になります。

食生活では、脂っこい料理やファーストフード、甘い菓子はなるべく避けましょう。

反対に、皮脂の分泌を抑える役割が期待できるビタミンB2、B6を多く含む、レバーや魚類、納豆、卵を意識して摂ってください。

また、起きている間は、皮脂分泌を促進する交感神経が優位に働く時間が長くなります。睡眠不足は頭皮の不調にも繋がるので、毎日しっかり睡眠するようにしてください。

ストレスはホルモンバランスを乱れさせ、皮脂の分泌を過剰にします。

適度に運動をして、ストレスを発散するようにしましょう。

まとめ

髪の根元につくタイプの脂性フケは、抜け毛に繋がる可能性があります。

脂性フケにもさまざまな原因がありますが、自分の原因を確認して、頭皮に合ったシャンプーを使用して1日1回洗髪してみてください。

記事で紹介した抗真菌成分を含んだ脂性フケ対策ができるシャンプーは、スギ薬局をはじめとするドラッグストアで手軽に購入できます。フケや抜け毛にお悩みの方は、一度足を運んでみてください。

また、スギ薬局には、お得な情報やクーポンを配信している「スギ薬局アプリ」もあります。