普段あまり肌トラブルがない方でも、季節の変わり目や乾燥しやすい秋冬になると、顔のごわつきが気になる方も多くなります。

顔がごわつくと、肌の手触りが悪くなるだけでなく、肌が乾燥しやすくなることもあり、他の肌トラブルに繋がっていく可能性もあります。

しかし、顔がごわついていると感じても、具体的な肌の状態や何が原因でごわついているのかがわからない方も多いかもしれません。

今回は、顔のごわついているときの肌の状態、考えられる主な原因、すぐに取り入れられる改善方法を解説します。まずは自分の顔のごわつきの原因を見極め、さらなる肌トラブルに繋がる前にきちんと改善を目指していきましょう。

顔のごわつきとは？

顔のごわつきとは、肌にうるおいがなく、触ると表面がザラザラしている状態です。肌表面が少し硬いように感じ、メイクが崩れやすくなることもあります。

顔がごわついていると、以下のようなことが起きます。

化粧水がなじみにくい
ファンデーションのノリが悪い
肌の乾燥が気になる

上記の項目に当てはまるものがあると、顔がごわついている可能性があります。

顔のごわつきの原因

顔のごわつきの根本には、「角質肥厚」があると考えられています。

私たちの肌は、いつも生まれ変わりを繰り返しており、肌表面にある角質は古くなると剥がれ落ちていきます。肌の生まれ変わりのサイクルを「ターンオーバー」と呼びます。

角質肥厚はターンオーバーが乱れ、本来剥がれ落ちなければならない古い角質が溜まることで起きます。

古い角質が肌表面に蓄積して手触りが悪くなり、化粧水のなじみが悪いと感じるようになります。

角質肥厚を引き起こすターンオーバーの乱れの主な原因を4つチェックしていきましょう。

肌の乾燥

季節の変わり目や秋冬に多くの方を悩ませる乾燥は、角質肥厚を引き起こす可能性があります。

肌が乾燥すると肌内部の水分がキープできなくなり、肌を健やかに保つためのバリア機能も低下してしまいます。

乾燥が進んだ肌は、自己防衛をするために角質を厚くして、硬くなってしまいます。結果、本来剥がれ落ちるはずの角質が残り、顔のごわつきに繋がります。

紫外線ダメージ

肌にダメージを与える紫外線も、同じような理由でごわつきの原因になることがあります。

肌に紫外線があたると、肌内部までダメージが届かないように守ろうとして、角質を厚くしてしまうことがあります。

また、紫外線は長時間浴びると、バリア機能の低下や肌の乾燥の原因にもなります。乾燥からも角質肥厚に繋がってしまいます。

体の冷え

一見、影響がなさそうですが、体が冷えることで角質肥厚に繋がることがあります。体が冷えると、血管が収縮されて血行が滞ります。

血行が滞ることで体全体の代謝が低下してしまい、結果、ターンオーバーの乱れから角質肥厚を起こし、顔がごわついてしまいます。

マスクや衣類による摩擦

マスクや衣類によって肌が摩擦されると、自己防衛反応で角質肥厚を起こすことがあります。肌は外部刺激を受けると、自分を守ろうとする作用が働き、細胞が多くつくられるといわれています。

細胞が多くつくられた結果、角質肥厚を起こし、顔のごわつきに繋がってしまうことがあります。

顔のごわつきを改善する方法は？

手触りやメイク崩れだけでなく、さまざまな肌トラブルに繋がる可能性がある顔のごわつき。改善を目指すには、適切なスキンケアと肌のターンオーバーを整える生活習慣が大切です。

以下では、顔のごわつきを改善するための方法を紹介します。

適切な洗顔・クレンジングをする

自分の肌に合っていない間違った洗顔・クレンジングや洗い残しがあると角質肥厚に繋がるので、過剰な皮脂をきちんと落とすケアが大切です。

例えば、乾燥が気になる場合は、洗浄力がマイルドなクリームタイプのクレンジングを選び、皮脂を落とし過ぎないようにします。

ただし、メイクが薄い日でも、きちんとクレンジングをしてメイク汚れを落とすようにしてください。

また、顔のごわつきが気になるからといって、ピーリング効果があるものやスクラブ入りの洗顔料は、肌の刺激となる可能性があります。洗顔料は、なるべく肌にやさしいものを選ぶようにしましょう。

洗顔をするときは、泡立てネットでしっかりと泡立ててから、こすらないように意識して優しく洗います。

クレンジングや洗顔をおこなうときは、肌をこすらないようにする、すすぎ残しがないよう丁寧にすすぎましょう。

しっかり保湿する

洗顔後は、肌を乾燥させないようにしっかり保湿します。スキンケアの際におすすめなのが、古い角質を優しく取り除くふき取り化粧水を洗顔後にプラスして使うことです。

ふき取り化粧水は、古い角質を除去して肌をなめらかにするだけでなく、後に使う化粧水や乳液のなじみをよくする効果も期待できます。

ふき取り化粧水を使ってから、化粧水で肌に水分を補給し、乳液で入れた水分を閉じ込めます。肌がうるおって状態がよくなるので、ターンオーバーを整えることへ繋がっていきます。

使用するスキンケアは、高保湿とされるセラミドやヒアルロン酸が含まれたもの選ぶと良いでしょう。

スキンケアアイテムはスギ薬局をはじめとするドラッグストアで購入ができるので、自分に合ったアイテムを探してみてください。

紫外線対策をする

先述したとおり、紫外線は肌にダメージを与え角質肥厚の原因になるので、紫外線対策はとても重要です。

季節や天候、外出するかどうかに関わらず、毎日紫外線対策をするようにしてください。

紫外線は地面や窓で反射をして、あらゆる方向からあたります。

日傘や帽子だけで紫外線対策をせずに、きちんと日焼け止めを塗るようにしましょう。

生活習慣の見直しをする

ターンオーバーは、スキンケア方法や外部刺激だけでなく、寝不足やストレス、食生活の乱れの影響も受けます。

睡眠中に分泌される「成長ホルモン」が肌の生まれ変わりをサポートしているので、睡眠不足はターンオーバーの乱れに繋がります。

早寝早起きを心掛け、毎日しっかり睡眠をとるようにしましょう。

また、肌は食事で摂取したものからつくられるので、食生活も肌のコンディションと密接な関係にあります。

肌の材料となるタンパク質、ビタミンやミネラル類をバランスよく摂るように意識して、食事をしてみてください。

まとめ

顔のごわつきの主な原因は「角質肥厚」です。

角質肥厚を起こさないためにも、適切なスキンケアと洗顔・クレンジングをおこなって、肌のターンオーバーを整えるようにしましょう。

記事でご紹介した高保湿とされる成分を含んだスキンケアやふき取り化粧水は、スギ薬局をはじめとするドラッグストアで手軽に購入できます。顔のごわつきが気になる方は、ぜひ足を運んでみてください。

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