「季節の変わり目になるとくしゃみが増える」「風邪ではないのに鼻水が出る」など、病気や花粉症ではないのに鼻の調子が悪いなら、寒暖差アレルギーの可能性があります。

もしこうした症状に悩んでいるなら、寒暖差アレルギーが起こる理由や対処法を正しく把握して対処しましょう。

この記事では、寒暖差アレルギーにはどのような症状や原因があるのかを解説します。

具体的な対処法や予防法も紹介するので、季節の変わり目に鼻の調子が悪くなる方はぜひチェックしてください。

寒暖差アレルギーは気温差によって起こる症状

寒暖差アレルギーとは、医学的に「血管運動性鼻炎(けっかんうんどうせいびえん)と呼ばれる症状です。

寒暖差アレルギーは季節の変わり目や室内外の温度差など、7℃以上の気温差があると生じるといわれています。

主な症状として鼻水・くしゃみ・鼻づまりが多く、人によっては咳や頭痛が起こることもあるようです。

寒暖差アレルギー・アレルギー性鼻炎・風邪の違い

くしゃみや鼻水といった寒暖差アレルギーの症状は、アレルギー性鼻炎や風邪とよく似ていますが症状や原因に違いがあるとされています。

例えば鼻の症状で考えると、寒暖差によって起こる寒暖差アレルギーの鼻水は無色透明で、鼻がムズムズすることもあります。

一方アレルギー性鼻炎は、花粉やハウスダストによって起こるアレルギー反応で、ひどい鼻づまりが起こる場合があり、鼻水はサラサラしているとされています。

そして、鼻やのどがウイルスに感染して発症する風邪の場合、鼻水は黄色っぽく鼻づまりが起こるケースもあります。

こうした症状の他、寒暖差アレルギーは「アレルギー反応やウイルス感染ではない」という点が、アレルギー性鼻炎や風邪と大きく異なるといわれています。

寒暖差アレルギーの主な原因は自律神経の乱れ

寒暖差アレルギーは、急激な温度差によって自律神経が乱れることが主な原因となり発症すると考えられています。飲酒やストレスが引き金となることもあるようですが、現時点では原因ははっきりと特定されていません。

自律神経には内臓や血管の働きをコントロールする役割があり、交感神経と副交感神経という2つの種類があります。交感神経と副交感神経のバランスが保たれていると、鼻の粘膜は正常に働きます。

しかし、温度差によって交感神経と副交感神経のバランスが乱れると、鼻の粘膜の働きが乱れ、鼻水や鼻づまりといった症状を引き起こすとされています。

寒暖差アレルギーは市販薬で対処できる？

寒暖差アレルギー・アレルギー性鼻炎・風邪の違いを前述しましたが、症状が似ているため自分で判断するのは難しいものです。

正しく対処するために、鼻水や鼻づまりが気になったら、耳鼻咽喉科を受診して医師による診断を受けましょう。

ただし、症状が軽いときや医療機関が休診のときは、市販の点鼻薬で対処する方法もあります。

寒暖差アレルギーに対処できる点鼻薬は、スギ薬局をはじめとしたドラッグストアで購入可能です。

点鼻薬を購入するときは薬剤師や登録販売者に相談し、使用上の注意をよく確認してから使用してください。

市販の点鼻薬はあくまでも一時的な対処法として考え、点鼻薬を使用しても症状が治まらないときは医療機関を受診しましょう。

寒暖差アレルギーを予防する方法

寒暖差アレルギーが起こってからの対処も大切ですが、日頃から予防に努めるのも重要です。

ここからは、寒暖差アレルギー予防のために日頃から取り組めることを紹介します。

日常生活で簡単にできるものを紹介するので、必要に応じて医師に相談しながら実践してみてください。

寒暖差を衣類で調整する

7℃以上の温度差があると寒暖差アレルギーを発症しやすくなるため、過度な温度差が起こらないように衣類でこまめに調整しましょう。

季節の変わり目は朝晩の気温差が大きく、服装選びが難しいものです。

気温にあわせてすぐに衣類が着脱できるよう、カーディガンやジャケットを用意しておくと便利です。

また、寒いときに太い血管が通っている首・手首・足首を温めると、身体を効率的に温められるとされています。

首にはマフラーやネックウォーマー、手首には手袋、足首には靴下やレッグウォーマーを着用して、身体を温めましょう。

ストレスを溜めずに発散する

寒暖差アレルギーの原因と考えられる自律神経の乱れを防ぐには、ストレスを溜めないことが大切です。

毎日十分な睡眠をとり、疲れを翌日に残さないようにしましょう。

入浴時には、ぬるめのお湯に浸かると全身の血行が良くなって、疲れが取れやすくなります。

シャワーではなく湯船に浸かり、お気に入りの入浴剤を入れてリラックスしましょう。

ストレスをまったく感じずに生活することは難しいかもしれませんが、普段から自分なりのストレス解消法を見つけて発散させる意識を持つと良いです。

ストレスを感じたら、音楽を聴く・アロマを焚く・読書をする・散歩するなどして、気分転換しましょう。

食べ物の栄養バランスを考える

1日3食栄養バランスの良い食事をして、健康的な生活を心掛けるのも有効です。

ビタミンとミネラルが含まれる緑黄色野菜、エネルギーのもととなるたんぱく質が含まれる肉・魚・卵など、バランスを考えながら摂取しましょう。

身体が冷えやすい方は、血行を促進する効果が期待できる、しょうがやにんにくを料理に加えるのもおすすめです。寒い季節には、身体が芯から温まる料理を食べてください。

適度な運動に取り組んで筋肉をつける

筋肉量が少ない方は、筋肉量が多い方と比べて寒暖差の影響を受けやすいとされています。

そのため、筋肉をつけて基礎代謝を上げるのも、寒暖差アレルギー対策として大切です。

運動やストレッチをすると、全身の血流を促すことができます。身体がほぐれてリラックスすると自律神経が整いやすくなることに加えて、ストレス解消できるところもメリットです。

ウォーキングやストレッチのように無理なくできることからはじめて、適度な運動を習慣にしましょう。運動する時間がなかなかとれない方は、毎日階段を使う、買い物へ歩いて行くなど、少しでも身体を動かすよう意識して生活することをおすすめします。

まとめ

寒暖差アレルギーは季節の変わり目に起こりやすく、室内外の温度差によって引き起こされます。鼻水や鼻づまりといったつらい症状が続く場合は、耳鼻咽喉科を受診しましょう。

すぐに病院に行けないときには、あくまでも一時的な対処として市販の点鼻薬を使う方法があります。

市販薬を購入するときは薬剤師や登録販売者に相談して、自分の症状にあうものを購入してください。

点鼻薬をスギ薬局で購入するときには、お得に買い物ができる「スギ薬局アプリ」のダウンロードがおすすめです。100円(税込)ごとに1スギポイントが貯まり、アプリ限定のクーポンやお得な情報もご用意しているので、ぜひこの機会にチェックしてみてください。

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