あんかけや麻婆豆腐を作るとき、「とろみをつける」と表現する場面をよく耳にします。

料理でも使われる「とろみ」は、飲み物や食べ物が飲み込みにくくなった方の介護の現場でも活躍しています。

そもそもとろみとは何かをご存じでしょうか。

具体的な状態や種類まではご存じではない方も少なくないのではないでしょうか。

今回はとろみとは何かから説明し、とろみの種類、とろみをつけるために必要なもの、とろみをつけることで得られることまで解説します。

また、手軽にとろみがつけられる市販のとろみ剤を使用するときのポイントも、あわせて紹介します。

とろみ剤をはじめて使う方は、ぜひご一読ください。

とろみは水分に粘度がついた状態

とろみとは、水分に粘度がついている状態です。

高齢になると、サラサラとした水やお茶、食べ物の誤嚥が増え、食事を摂ることが難しくなる場合があります。

しかし、誤嚥しやすくなってしまった場合でも、飲み物や食べ物にとろみをつけることで、誤嚥を予防する効果が期待できます。

誤嚥しやすい高齢者の介護現場では、とろみ剤で水分に粘度を持たせ、流動性を調整して食事を摂りやすくする場面も多く見られます。

とろみ剤を使用すると、加熱しなくてもとろみの調整が可能になり、水やお茶だけでなく、お味噌汁やスープ、冷たい飲み物でも簡単にとろみをつけることができます。

とろみの種類

とろみと一口にいっても、粘度が高いものから低いものまで幅広くあります。

主に、薄いとろみ、中間のとろみ、濃いとろみの3種類があります。

被介護者によってそれぞれ飲み込みやすい粘度のとろみをつける必要があるので、とろみ剤を使用する前に医師や管理栄養士に相談をした方が良いでしょう。

では、以下で各とろみの特徴を解説します。

とろみのなかでも、もっとも粘度が低くサラサラしているのが、薄いとろみです。

スプーンを傾けると、サラリと流れ落ちるほどの粘度で、例えるならフレンチドレッシング程度のとろみです。

薄いとろみと濃いとろみの間程度の粘度を持つのが、中間のとろみです。

スプーンを傾けるとトロトロと流れ落ちるほどの粘度で、例えるならとんかつソース程度のとろみです。

濃いとろみはとろみのなかでも、もっとも粘度が高い状態です。

スプーンを傾けてもある程度形状が保たれ流れ落ちにくいほどの粘度で、例えるならケチャップ程度のとろみです。

とろみをつけるときに便利なのが、ドラッグストアで市販されているとろみ剤です。

とろみ剤は粉状のものが多く、食品や飲み物をかき混ぜながらサッと入れることでとろみをつけることができます。

料理でとろみをつけるときのように、加熱する必要がなく、時間が経過しても形状を保つようになるため、とても便利です。

ただし、食べ物や飲み物の種類や温度によって、とろみのつき方が異なるので、使用する前に製品の説明をしっかり確認してください。

また、市販のとろみ剤にはさまざまな種類があり、香りや味が変わってしまうものもあるので、とろみをつけたときには味見も忘れないようにしましょう。

とろみ剤は製品によって、使い方や使用する分量が異なるので、まずは付属の説明をしっかり確認します。

先述したように、とろみの強さは被介護者に合わせる必要があります。

とろみの強さはとろみ剤の量で調整するので、つけたいとろみの粘度になるように分量を調整します。

また、とろみ剤はダマにならないようにかき混ぜながら入れて、粉がなくなるまでしっかり混ぜます。

もしダマになってしまったら被介護者がノドにつまらせる危険性があるので、ダマを取り除くか飲ませないようにしましょう。

とろみ剤を混ぜ終えたら、とろみがつくまで一定時間置きます。

しっかりとろみがついたことを確認してから、飲んでもらうようにしてください。

介護の現場でも誤嚥を防ぐために役立っているとろみは、加熱しなくてもとろみをつけられるとろみ剤を使うのが便利です。

とろみ剤を使えば分量を調節するだけで、被介護者に合ったとろみを簡単につけることができます。

市販のとろみ剤はスギ薬局をはじめとするドラッグストアで手軽に購入することができます。

とろみをつける必要があると感じている方は、お近くのドラッグストアへ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

また、スギ薬局では、お得な情報やクーポンを配信している無料アプリがあります。

まだご活用していない方は、ぜひスギ薬局アプリをダウンロードしてお得に買い物をしてみてください。

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