蚊による虫刺されは、多くの方にある経験でしょう。

しかし、たかが虫刺されと放置していると、かゆみが止まらなくなってしまう場合があります。

さらに、かゆいからとかきむしってしまうと、傷になり感染症に発展してしまう可能性もあります。

虫刺されはかゆみを感じたら、かきむしってしまう前に適切な対処を行うことが大切です。

また、虫刺されといえば「蚊」を連想し、軽視しがちな方も少なくないと思いますが、かゆみを伴う虫刺されは蚊によるものだけではありません。

原因となる虫の種類によっては、医療機関を受診した方が良い場合もあります。

今回は、虫刺されによって起きる症状と原因となる虫、止まらないかゆみの適切な対処法を紹介します。

虫刺されによって起きる症状と特徴

虫刺されによって起きる症状といえば、主にかゆみです。

しかし、刺された虫によっては、痛みが出る場合もあり、現れる症状は異なります。

また、虫に刺されたときに現れるかゆみにも、すぐにかゆいと感じる「即時型反応」と1～2日後にかゆみが現れる「遅延型反応」の2種類があります。

「即時型反応」は、虫に刺された直後からかゆみが出て、症状が現れてから数時間で軽快していくことがほとんどです。

「遅延型反応」は、虫に刺された1～2日後にアレルギー反応が出て、即時型反応より強いかゆみや腫れを伴い、治るまでに時間がかかることが多い傾向にあります。

虫刺されによるかゆみが止まらない原因は？

虫に刺された場合の症状には、個人差があります。

大半の方は数時間程度でかゆみが治まりますが、後からかゆみが出て1週間経っても治まらない方もいます。

かゆみが止まらない場合、虫が吸血するときに皮膚内に入った唾液に対し、アレルギー反応を繰り返し起こしている可能性が考えられます。

虫の唾液に対しアレルギー反応を起こしやすい方は、蕁麻疹や発熱を伴うこともあるので、かゆみや腫れが治まらない場合は早めに医療機関を受診しましょう。

かゆみや腫れの原因となる虫の種類

「虫刺され」と聞くと、ほとんどの方が蚊をイメージするのではないでしょうか。

しかし、実際には蚊以外にもかゆみを伴う虫刺されの原因となる虫はたくさん存在します。

刺された虫によっては、かゆみ以外の症状も出るので、原因となる虫の種類別に現れやすい症状をチェックしていきましょう。

蚊

虫刺されの原因でもっとも多いのが蚊です。蚊といえば夏を連想しますが、4月から11月ごろまでと、とても長い期間活動しています。

蚊に刺されると多くの方が即時型反応を起こす傾向にありますが、遅延型反応を起こす場合もあると言われています。

ブヨ(ブユ・ブト)

ブヨは蚊に似た虫ですが、蚊に刺されたときよりもかゆみや腫れが強く、吸血された後に徐々に症状が出る傾向にあります。

ブヨは皮膚を噛んで吸血すると言われているため、腫れの中心部分に赤い点ができる場合もあります。

ダニ

ダニは、蚊やブヨと比較すると腫れにくい傾向にあります。

ダニに刺されると、かゆみだけでなく、しこりができたように腫れることもあります。

ダニは布団やカーペットの中に潜んでいることが多く、皮膚の柔らかい部分を繰り返し刺されやすいです。

毛虫

毛虫による虫刺されは、毛虫の体に生えている毒針毛に触れることで生じると言われています。

毛虫が乗っていたところを触るだけでも、かゆみや痛みの症状が出る可能性があるため、注意が必要です。

もし、毛虫に触ってしまったことに気づいたら、医療機関に相談するようにしましょう。

虫刺されによるかゆみが止まらないときの対処法

虫に刺されたときに現れるかゆみや炎症は、できれば早く治めたいものです。

止まらないかゆみと炎症の対処法を紹介します。

かゆみのある部分を冷やす

虫刺されによるかゆみがある場合は、炎症を伴っています。

急性の炎症に対しては、流水や保冷剤で冷やすのも良いといわれています。

保冷剤を使う場合は、タオルやハンカチで包んで直接幹部を冷やさないようにしましょう。

市販の虫刺され薬を使う

蚊による軽症の虫刺されであれば、ドラッグストアで販売している市販の虫刺され薬で対応するのも良いでしょう。

ただし、市販薬で応急処置するときは、用法用量を守って使用し、かゆみや赤み、痛みが強い場合は、医療機関を受診してください。

医療機関を受診する

虫刺され部分をかいてしまうと、とびひや湿疹になることがあります。

かゆみや炎症がひどい場合は、なるべく早めに医療機関に相談しましょう。

特に、ハチに刺された場合などは強いアレルギー反応が出る可能性があるので、すぐに医療機関を受診してください。

虫に刺されてからやってはいけないこと

かゆみを伴う虫刺されですが、かゆくてもかきむしってはいけません。

強くかきむしり、皮膚を傷つけてしまうと、傷口から雑菌が侵入し感染症を引き起こす可能性があります。

また、かゆみがあるときに患部を温めると、皮膚の近くの毛細血管が拡張して、かゆみが増すことがあります。

熱いお風呂に浸かるのも避けたほうが良いでしょう。

まとめ

虫刺されによるかゆみが止まらない場合、虫の唾液に対してアレルギー反応を繰り返している可能性があります。

かゆみが強いと悪化しやすいので、医療機関へ相談する方が良いでしょう。

軽症の虫刺されであれば、市販薬で応急処置をする方法もあります。

ただし、かゆみや赤み、痛みがひどくなってしまった場合は、医療機関を受診しましょう。

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