足の指が痒くなる不快感を経験したことがある方は多いのではないでしょうか。

気温の低い季節や寒暖差の大きい季節は足の指が痒くなる傾向にあるため、日頃からきちんと対策を行っておくと安心です。

今回は「足の指が痒くなる原因」と「対処法」について詳しく紹介します。

症状に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

足の指が痒い！考えられる原因は？

足の指が痒いのは「しもやけ」や「水虫」が原因かもしれません。

それぞれの症状を詳しく解説しますので、今の自分の状態と照らし合わせながらご覧ください。

足のしもやけ

しもやけとは「凍傷」と呼ばれる疾患です。

症状の特徴は、患部の血液循環が悪くなり、組織が炎症した状態になるケースが多いです。

しもやけは寒い季節になりやすく、昼夜の寒暖差が激しい時期に起こりやすい傾向にあります。

しもやけの症状は痒みのほかに、痛みや患部の腫れが見られる場合があるので、痒みに悩んでいる方は他の症状がないかチェックしてみてください。

しもやけになると皮膚が赤紫色に変色することもあるので、異常に気づいたらすぐに医療機関を受診しましょう。

足の指だけではなく、手の指先や鼻、耳たぶや頬などでも、しもやけは起こります。

細い血管が集合している部位でしもやけが発症しやすいので、寒い季節は体を温めるなどしながら予防してください。

空気の乾燥している寒い時期に足の指が痒くなるのであれば、原因はしもやけの可能性があります。

かゆみや痛みなどの症状が強い場合は我慢せず、症状が悪化する前に医療機関を受診しましょう。

水虫

水虫とは、白癬菌と呼ばれるカビの一種が角質に感染することにより起こる皮膚病の1つです。

水虫になると足の指をはじめ、足の裏やかかとまで痒くなる傾向にあります。

部位によっては痒みが生じないケースもあり、自覚症状がない場合もあります。

水虫は痒みのほかに、皮膚が白くなったり足の皮がめくれたりといった症状も現れます。

足の指の痒み以外にも水虫のような症状がある方は、早めの治療が大切です。

水虫を放っておくと別の細菌感染症を引き起こすこともあるため、しっかりと適切なケアを行ってください。

水虫は薬で治すことが可能な皮膚病なので、症状が現れた方はまず医療機関を受診しましょう。

足の指が痒くなるしもやけの対処法

足の指がかゆく

足の指の痒みで水虫の疑いがある方は、医療機関を受診して治療を開始してください。

特に皮膚に異常が見られない場合は、しもやけが足の指の痒みの原因となっている可能性があります。

しもやけで足の指が痒いときの対処法を紹介しますので、症状がある方は参考にしましょう。

以下5つの要点を参考に、さっそくしもやけの症状を緩和させてください。

血行を良くする

しもやけを解消するには、患部の冷えの改善が大切です。

血液循環が悪くなることでしもやけになるため、普段から血行を良くするようにしましょう。

適度な運動は血行を促進します。普段から運動不足の方は、しもやけを予防するためにも毎日適度な運動を行ってください。

運動が苦手な方は、負荷の低いウォーキングやヨガを生活に取り入れるなどしながら血行を促すと良いでしょう。

湯船に浸かる

湯船に足を浸けて、ゆっくりと足先を温めると症状が緩和される可能性があります。

ただし、いきなり血行が良くなると痒みが強くなる場合があるので、じんわりと患部を温めていくように心がけてください。

温冷交代浴を行い、温かいお湯と冷たい水を交互に患部に当てるのも良いです。

温冷交代浴は患部の血行を良くするほか、自律神経を適度に刺激し血行を促す効果に期待ができます。

入浴後は体が冷えやすいため、しっかりと防寒して湯冷めしないような対策も大切です。

入浴剤を使えば保温効果を高める効果も期待ができるので、湯船に浸かる際はぜひ活用しましょう。

マッサージをする

しもやけにより足の指が痒い場合は、マッサージをして患部の血行を促すのも良いです。

足の指先から付け根に向かってツボを押すようにゆっくりとマッサージをします。

力任せにマッサージするのではなく、軽くもみほぐすようにマッサージするのがポイントです。

血行を良くする効果に期待ができるビタミンEが含まれたクリームなどを塗ってからマッサージするとより体を温める効果に期待ができます。

擦れや摩擦によって皮膚を傷めないためにも、マッサージの際はクリームやオイルで滑りを良くしてください。

下半身を冷やさない工夫をする

冷えはしもやけの要因となるため、普段から下半身を冷やさないように工夫をすると良いです。

寒暖差が激しいとしもやけが起こりやすいので、外出する際は耳当てやマフラー、手袋やマスクを着用して肌の露出を減らしましょう。

室内にいても体の冷えが気になる方は、レッグウォーマーやひざかけを活用して足元を温めます。

足先が冷えやすい方は、室内用の厚手の靴下を履くなどして下半身の冷えを防いでください。

足裏専用のカイロを使う

足先の冷えを解消するには、足用のカイロを活用するのも1つの手です。

ただし、しもやけの症状が重い場合は、かえって痒みや痛みの症状が増す場合もあるので注意が必要です。

カイロを使用する際は、低温火傷にも注意しましょう。

糖尿病患者など基礎疾患によってはカイロの使用が望ましくない場合もあるので、医師の診断を受けてから使用してください。

カイロは体調に合わせて活用することが大切です。

足用カイロはつま先に貼るタイプと足裏全体に貼るタイプがあるので、体調やシーンに合わせて使い分けるのがおすすめです。

長時間の使用は低温火傷を引き起こす可能性があるので、時間を確認しながら使用しましょう。

まとめ

水虫の症状がない場合、足の指のかゆみの原因はしもやけが考えられます。

しもやけは患部を温めることが大切なので、入浴や防寒、マッサージなどの対処法を参考に冷え予防しましょう。

カイロや入浴剤を使い、効率的に体を温める方法もあります。

ただし、急激に患部を温めると痒みの症状が悪化する場合もあるので、適度な使用に留めてください。

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