私たちは起きている間、ずっと目を使いあらゆるものを視認し、情報を得ています。

最近では、パソコン作業をされる方も多くなり、目の疲れやかすみを感じる方も少なくないでしょう。

眼精疲労の主な原因は目の酷使で、目の症状だけでなく、首や肩の凝り、集中力の低下のようなさまざまな症状を引き起こします。

特に近年では、眼精疲労からくる頭痛に悩む方が増えてきています。

今回はスマホやパソコンが生活必需品となっている現代で、多くの方を悩ませる「眼精疲労」に着目し、頭痛を引き起こす原因、頭痛を伴う眼精疲労をセルフケアで緩和させる方法を紹介していきます。

眼精疲労で引き起こされる症状

「眼精疲労」は、パソコン作業や長時間のスマホ使用のような目を使う作業、度の合っていないメガネやコンタクトレンズの使用など、さまざまな要因により起こります。

よく耳にする「疲れ目」であれば、十分に目の休息を取れば回復するので、休息しても症状に変化がなければ眼精疲労の可能性が高いです。

眼精疲労で引き起こされる症状は以下の表のとおりです。

下記のような症状があれば、眼精疲労の可能性があります。

眼精疲労で引き起こされる症状

眼精疲労で頭痛が起きる原因

では、なぜ眼精疲労で頭痛が引き起こされるのでしょうか。

脳は眼精疲労によって、先述したような症状が出ている状況でも、ピントを合わせてものをしっかり視認しようとするため、目の筋肉や頭部、頸部に過剰に負荷がかかるといわれています。

眼精疲労によって発生した負荷によって頭痛が生じるとされているので、頭痛を治めるためには、原因である眼精疲労に対処する必要があります。

頭痛を伴う眼精疲労の緩和方法

頭痛を伴う眼精疲労

先述したように、眼精疲労による頭痛を鎮めていくには、原因である眼精疲労を緩和するのがポイントです。

今回はセルフケアでできる眼精疲労を緩和する方法を紹介しますので、さらなる全身の症状を引き起こす前に実践してみてください。

ただし、頭痛がひどい、対策しても眼精疲労の症状が変わらない場合は、何かしらの疾患がある可能性もあるので、医療機関の受診をお勧めします。

目の休養を取る

長時間に渡りパソコン作業をする方、仕事でスマホを見る時間が長い方は、まず何時間作業しているかを気にするようにしてください。

なるべく1時間に10～15分程度は、目の休養時間を取るようにしましょう。

目の休養タイムには、手や首、肩の筋肉を緩めるためにストレッチを行うのも良いです。

パソコン用メガネを試す

どうしてもパソコン作業が長くなる方は、ディスプレイの光に含まれるブルーライトをカットするメガネを試す方法もあります。

なるべくパソコン作業で目を疲れさせないためには、環境や設定も大切です。

ディスプレイは視線がやや下向きになり、40センチ以上離したところに設置し、明るさもまぶしいと感じない程度に調整してください。

疲れ目向けの目薬を使う

疲れ目向けの目薬は、ドラッグストアでもたくさん販売されています。

目に良いとされるビタミンが入っていて、あまり刺激が強すぎないものを選ぶと良いでしょう。

ビタミンBが含まれた疲れ目向けの目薬も多く販売されていますが、日光で成分が分解される特性を持つので、日の当たらないところで保管してください。

目を温める

温めると目の筋肉の血行が良くなるので、疲労回復に繋がるといわれています。

電子レンジで簡単に作れるホットタオルや、ドラッグストアで販売されている市販のホットアイマスクを使うのも良いでしょう。

目を温めると、肩や頭のこわばりの緩和にも繋がるといわれているので、デスクワークが長い方は、ぜひ実践してみてください。

目に良いとされるビタミンを摂る

眼精疲労を緩和するには、目に良いとされるビタミンを摂るのも良いでしょう。

ビタミンAは目の細胞や粘膜の新陳代謝をサポートするといわれています。

ビタミンAを豊富に含む食品として、レバー、卵黄、ほうれん草、うなぎ、にんじんが挙げられます。

ビタミンAは、皮膚や髪の毛を美しく保つサポートをする成分でもありますが、摂り過ぎには注意が必要とされている栄養素なので、適度に摂取してください。

普段レバーやほうれん草をたくさん食べない場合は、サプリメントでサポートする方法もあります。

ビタミンAを補うサプリメントは、ドラッグストアでも手軽に購入できます。

まとめ

眼精疲労による頭痛を良くするには、根本原因である眼精疲労を緩和する必要があります。

パソコンやスマホを長時間見る方は、なるべく目に優しい環境を作り、適度に休憩を挟みながら作業をしましょう。

また、眼精疲労を緩和させる効果が期待できるホットアイマスクや目薬、目に良いビタミンが摂取できるサプリメントはスギ薬局を始めとするドラッグストアで購入できます。

スギ薬局なら、目薬選びをサポートできる薬剤師や登録販売者もいるので、相談してみてください。

さらにスギ薬局では、お得に買い物ができるクーポンやお値打ち情報を配信しているスマホアプリもあります。

まだ、利用していない方は、ぜひダウンロードしてご活用ください。

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【監修者情報】

松岡先生

松岡俊行

眼科医

大阪出身。京都大学医学部医学科卒。

大学院在学中に「Science」に、ロンドン留学中に「Nature」に論文掲載。

現在は、自身のクリニック：「医療法人アメミヲヤ江坂まつおか眼科」で地域医療に力を注いでいる。

日本眼科学会認定　眼科専門医

医学博士(京都大学にて取得)

グラクソ・スミスクライン株式会社

ボトックスWEB講習・実技セミナー修了

日本眼科学会オルソケラトロジー講習会修了