健やかな肌を目指すために、毎日のスキンケアは大切なものです。

しかし、普段自己流でスキンケアをしていて、正しい順番やアイテムの使い方を知らない方は意外と多いのではないでしょうか。

化粧水や乳液、美容液などのアイテムにはそれぞれ役割があり、正しい順番で使うことでより効果が期待できます。

この記事では、正しいスキンケアの順番やアイテムの役割、上手にスキンケアするポイントを解説します。

これまであまりスキンケアに取り組んでこなかった方にもわかりやすく解説するので、ぜひ日々の生活に取り入れてみてください。

知っておきたいスキンケアの基本情報

肌を清潔にして健やかさを保つためには、日々のスキンケアが欠かせません。

はじめに、正しいスキンケアに取り組むにあたって知っておきたい、スキンケアに関する基本的な情報を解説します。

スキンケアの役割

スキンケアとは、「汚れを落とす」「肌を保湿する」「肌を保護する」ために行うお手入れのことです。

スキンケアは朝と夜に行うのが基本であり、それぞれ異なる役割があります。

朝のスキンケアは、就寝中にかいた汗や皮脂、寝具のホコリなどの汚れを落とし、紫外線や外の刺激から1日中肌を保護するために行うケアです。

一方、夜のスキンケアは、1日外で刺激を受けた肌の汚れを落として清潔にし、健やかな肌を取り戻すために行います。

肌に付着した花粉・ホコリ・メイクなどの汚れを落としてから、肌に栄養を与えて修復を促すのが役割です。

スキンケアアイテムの種類

スキンケアに使うアイテムは、似ているようでもそれぞれ役割が異なります。

主なアイテムの種類と役割について、以下の表にまとめました。

スキンケアのアイテム

各アイテムが持つ効果を活かすためにも、それぞれの役割をきちんと把握して、役割にあった使い方を心掛けましょう。

朝のスキンケアの正しい順番

スキンケアアイテムは、前述した役割を知ることはもちろん使用する順番も大切です。

ここからは、朝のスキンケアに使用するアイテムと正しい順番を解説します。ぜひ普段の生活で実践してみてください。

①洗顔

朝のスキンケアは、顔を洗うところからはじめます。

「夜は寝ているだけだから肌は汚れない」と思われることは多いですが、寝ている間にかいた汗や皮脂、寝具のホコリなどで肌は汚れています。

皮脂は水だけでは落とせないため、洗顔料を使って汚れをしっかり洗い流しましょう。

洗顔料はたっぷり泡立て、泡で肌をやさしくなでるようにして洗うのがポイントです。

②化粧水

洗顔で汚れを落としたら、次は化粧水で肌に水分を補給します。

洗顔後は肌が乾燥しやすい状態にあるため、できるだけ早く水分を与えて肌を整えましょう。

化粧水でしっかり保湿すると、次に塗る美容液や乳液がなじみやすくなる上に、メイクが崩れにくくなる効果も期待できます。

③美容液

化粧水で水分補給した後は、美容液で肌に栄養を補給します。

美容液は、油分が多い乳液よりも先に使わないと浸透しにくいので、化粧水の次に使うのが基本です。

ただし、商品によって異なることがあるため、使用する商品の指示に従いましょう。

また、美容液には朝専用・夜専用と決められている商品もあります。

夜専用の美容液を朝に使うと、肌のトラブルやメイク崩れに繋がる可能性があるため注意しましょう。

④乳液

化粧水と美容液のうるおいを逃さないために、乳液の油分でふたをします。

乳液を塗った後はハンドプレスして、きちんと肌になじませてから次の日焼け止めを塗ってください。

この後メイクすることを考えると、過度にべたつくものは避けた方が良いでしょう。

油分が気になる方は、乳液を塗らないのではなく肌質にあった乳液を使うことをおすすめします。

⑤日焼け止め

乳液の後には、日焼け止めを塗って肌を保護します。

メイクをする方は、日焼け止め効果のある化粧下地でも良いでしょう。

日焼け止めを選ぶときは、日中の活動内容にあわせて、紫外線の防御効果を示すSPFとPAの数値をチェックします。

大まかな数値は、以下の値を参考にしてください。

日常生活はSPF10〜20・PA＋〜＋＋
屋外のレジャーやスポーツはSPF20〜40・PA＋＋＋
海やプールなど真夏のレジャーはSPF50・PA＋＋＋＋

なお、SPFとPAの数値が高くなるほど紫外線から肌を守る効果は高くなりますが、その分肌への負担が大きくなる点に気をつけましょう。

夜のスキンケアの正しい順番

外からの刺激を防ぐために行う朝のスキンケアと違い、夜は1日の汚れを落として肌に栄養を与えることが大切です。

ここからは、夜のスキンケアに使用するアイテムと正しい順番を解説します。

①クレンジング

夜のスキンケアは、メイクや皮脂で汚れた肌をクレンジングで落とすことからはじめます。

クレンジング剤をメイクになじませ、メイクが浮き上がったらぬるま湯で洗い流しましょう。

クレンジング剤によっては拭き取るタイプもあるため、商品の指示に従って落とします。

メイクが落ちにくいからと、ゴシゴシこすると肌を傷つける可能性があるため、やさしく洗うのが基本です。

アイメイクのように落ちにくいメイクは専用のリムーバーを使い、肌に負担がかからないように落としましょう。

②洗顔

クレンジング剤を洗い流した後は、たっぷりの泡で肌を包み込むようにして洗顔を行います。

肌や髪に洗顔料の泡が残らないように、しっかりと洗い流しましょう。

なお、クレンジングをした後は、基本的には洗顔が必要ですが、「ダブル洗顔不要」と記載されている商品は、洗顔をせずに1回のクレンジングだけで終わらせることができます。

③化粧水

夜はクレンジングと洗顔で肌を2回洗うため、朝よりも肌がダメージを受けて乾燥しやすい状態にあります。

乾燥を防ぐために、洗顔後すぐに化粧水で水分を補給しましょう。

ハンドプレスして化粧水をしっかり肌になじませておくと、次に使用する美容液や乳液の浸透をサポートする働きが期待できます。

④美容液

紫外線や乾燥した空気、花粉など、日中肌はさまざまなダメージを受けます。

翌日にダメージを持ち越さないよう、美容液で肌に栄養を与えましょう。

保湿や美白など、自分の肌の悩みにあった美容液を使うことをおすすめします。

朝と同じく、美容液は化粧水の次に使うのが基本ですが、使用する商品の指示に従って使ってください。

⑤乳液

化粧水と美容液で肌に水分や栄養を与えたら、蒸発しないように乳液の油分でふたをします。

顔全体にていねいに乳液を塗り、ハンドプレスして肌になじませます。

朝はベタつきが気になるからさっぱりタイプ、夜は乾燥が気になるから保湿力の高いタイプなど、朝と夜で乳液のタイプを使い分けても良いでしょう。

⑥ナイトクリーム・アイクリーム

乾燥や日中の肌ダメージが気になる方は、上記のケアとあわせてナイトクリームを使うのもおすすめです。

ナイトクリームは夜寝ている間に肌にうるおいを与えて、翌朝みずみずしい肌に整えてくれる効果が期待できます。

目元の乾燥やシワが気になる方は、デリケートな目元に特化して作られたアイクリームを使いましょう。

上手にスキンケアを行う3つのポイント

正しいスキンケアの順番に加えて、上手にスキンケアを行うポイントも理解しておきましょう。

以下で詳しく説明するので、それぞれのことを意識しながら日々のスキンケアに取り組んでみてください。

約32度のぬるま湯で洗顔する

洗顔をするときは、人肌程度のぬるま湯を使うのが基本です。

熱いお湯を使うと皮脂が落ちすぎて肌の乾燥に繋がり、冷水を使うと皮脂や汚れが落にくくなります。

水の温度による肌への負担を減らすには、32度前後を目安にすると良いでしょう。

また、シャワーのお湯は水圧が高く、肌への負担になりやすいです。

シャワーを直接顔にかけるのではなく、手でぬるま湯をすくってやさしく洗い流しましょう。

季節にあわせて使うアイテムを変える

季節に合わせて使うアイテムを変える

季節によって環境が変わると、肌の状態や悩みも変わります。

季節にあわせて使うアイテムを変えて、臨機応変にお手入れしましょう。

夏は気温や湿度が高く紫外線の影響を受けやすいため、汗や皮脂に強くUVカットできるアイテムの使用がおすすめです。

一方、冬は気温が低くて乾燥しやすいので、保湿力が高いアイテムを使うと良いでしょう。

なお、スギ薬局では季節にあわせてスキンケアアイテムが選べるように、バラエティ豊かな商品を取り揃えています。

お近くのスギ薬局を訪れる際は、ぜひチェックしてみてください。

スペシャルケアにはパックもおすすめ

乾燥・たるみ・くすみといった悩みには、スペシャルケアとしてパックを取り入れるのもおすすめです。

保湿効果が高いもの、美白ケアができるものなど、肌の悩みにあわせたさまざまなパックが販売されています。

パックは普段のスキンケアでは足りていない美容成分を補給でき、定期的に使用すれば肌のバランスを整える効果が期待できます。

シートマスクタイプのパックの場合は化粧水の後に使うのが一般的ですが、商品によって異なるため確認してから使いましょう。

まとめ

クレンジングや化粧水などのスキンケアアイテムは、使用する順番を知っておくことが大切です。

朝と夜のスキンケアの役割は異なるため、それぞれに適した方法でケアしましょう。

肌の状態は季節によって変わりやすいものなので、スキンケアアイテムは季節にあわせて使い分けることをおすすめします。

スギ薬局では豊富なブランドの商品を取り扱っているため、ぜひ自分の肌にあったアイテムを見つけてみてください。