はじめての子育てでは、粉ミルクをいつまでお子さんに飲ませて良いのか悩む方も多いです。

個々の成長に合わせながら粉ミルクをやめるタイミングを見計らうべきだとは知りつつも、ベストなタイミング掴めないといった方も少なくありません。

粉ミルクは突然やめるのではなく、フォローアップミルクに切り替えて徐々に卒業するのが望ましいです。

今回は「粉ミルクはいつまで続けるべきなのか」について詳しく解説します。

フォローアップミルクに切り替えるタイミングについても紹介しますので、子育て中の方はぜひ参考にしてください。

粉ミルクはいつまであげるの？

卒乳や断乳のタイミングは個々の成長に合わせて行います。

「必ず〇歳までに粉ミルクをやめなければならない」といった決まりはないので、それぞれの成長に合わせて徐々にステップアップしていきましょう。

粉ミルクをやめるタイミングに悩んでいる方は、以下3つのポイントを参考にしてください。

離乳食が始まった1～1歳半頃

離乳食が始まると、粉ミルク以外からも栄養を摂取できるようになります。

離乳食をよく食べてくれている場合は、粉ミルクを徐々に減らしていくと良いです。

1～1歳半頃になるとハイハイや1人歩きができるようになってくるので、運動量が増えることにより食欲が増してきます。

エネルギー源である栄養を離乳食や粉ミルクで補給し、お子さんの発育をサポートしてあげましょう。

ただし、粉ミルクを頻繁に飲んでいるとお腹がいっぱいになり、離乳食を食べてくれないケースがあるので注意しましょう。

離乳食の摂取が少ない場合は粉ミルクの量を徐々に減らし、離乳食に切り替えていくと良いです。

時期としては1～1歳半頃が粉ミルクや哺乳瓶を卒業する1つのタイミングの目安となります。

夜泣きの頻度が多い場合

頻繁に夜泣きをし、夜間に授乳をする回数が多い場合は、粉ミルクをやめるタイミングの指標になります。

赤ちゃんもお腹を空かせて泣いていると考えられるので、夜間授乳のたびに目を覚まし、よく眠れていない可能性があります。

ただし、生後間もない時期は一度にたくさんの粉ミルクを飲めないため、夜間授乳が必要です。

夜泣きは大人も寝不足になるため体力的に苦しいときもありますが、生後3ヶ月頃までは心に余裕を持って対応しましょう。

離乳食をよく食べており、なおかつ夜泣きや夜間授乳が多い場合は、赤ちゃんが安眠できるように粉ミルクをやめてみるのも1つの手です。

両親がともに仕事復帰するタイミング

共働きが増えている現代では、お子さんが0歳の時期から仕事に復帰する両親も少なくありません。

仕事に復帰すると生活リズムがやや慌ただしくなるため、新しい生活リズムに順応できるように粉ミルクを飲む頻度を減らしていくと良いかもしれません。

夜間授乳の回数が多いと大人も寝不足になるため、翌日の仕事に影響を与える可能性があります。

親も子も睡眠不足によるストレスや不快感を軽減するためにも、仕事を復帰するタイミングに合わせて粉ミルクを徐々に減らしていくと良いでしょう。

粉ミルクをやめるまでの手順

無理なく自然に粉ミルクを卒業できるように、手順を追って徐々に粉ミルクのない生活に慣れさせていくことが大切です。

粉ミルクをやめるまでの4ステップを紹介しますので、要点を参考にしながらお子さんの成長や個性に合わせてステップアップしていきましょう。

離乳食の回数に合わせて粉ミルクを減らす

粉ミルク

離乳食の量や回数に合わせて粉ミルクの量を少しずつ減らしていきます。

離乳食をたくさん食べて欲しいからと一気に量を減らすのではなく、栄養不足にならないように注意しながら減らしていきましょう。

離乳食が1日3回になったら、粉ミルクは1日2回が目安です。

水分補給も兼ねて粉ミルクを与えている場合は、赤ちゃん用の麦茶や湯冷ましに置き換え、粉ミルクを与える回数を徐々に減らします。

お子さんの機嫌や性格、離乳食の摂取量を柔軟に捉えながら、焦らずゆっくりと粉ミルクを減らしてください。

マグカップで水分補給を行う練習をする

マグカップで飲み物が飲めるようになると、自然と哺乳瓶を使う回数が減っていく傾向にあります。

最初はマグカップで上手く飲み物が飲めずお子さんがイライラしてしまうこともありますが、根気よく練習をしていきましょう。

「上手に飲めたね」などと、褒めながら練習していくとお子さんもマグカップで飲み物を飲むのが楽しくなる可能性があるので、声かけも合わせて行ってください。

哺乳瓶をいきなり取り上げてしまうとストレスになる場合があるので、少しずつマグカップを使用する回数を増やすと良いです。

虫歯予防の観点からも、1歳頃から徐々にマグカップで飲み物を飲む練習を行いましょう。

就寝前の粉ミルクをやめる

寝かしつけの方法の1つとして就寝前に粉ミルクを与えていると、虫歯になる可能性があります。

口内の健康を保つためにも、就寝前の粉ミルクをやめてほかの入眠儀式を作ってみると良いかもしれません。

寝る前に絵本を読んだり、子守唄を謳ったりして眠りにつく入眠儀式を作っておくと赤ちゃんも「寝る時間だ」と少しずつわかってきます。

眠る環境を整えるためにも、寝かしつけの際は照明を暗くしてください。

体温が下がるときに入眠しやすい傾向にあるため、就寝する30～60分前にお風呂に入ると良いです。

離乳食を工夫してみる

粉ミルクをやめてもきちんと栄養が摂れるように、離乳食も工夫を凝らすことが大切です。

食材を食べやすいようにサイズを小さくしたり、興味を引く形にカットしてみたりしながら、楽しく離乳食を食べられるように工夫をしてみましょう。

食感によって好き嫌いがある場合もあるので、同じ食材でも調理の方法次第で嫌いな物でも食べてくれる可能性があります。

離乳食にこだわり過ぎると大人が疲れてしまう可能性があるので、無理のない範囲で行いましょう。

成長に合わせてフォローアップミルクを取り入れよう

フォローアップミルクとは、離乳食だけでは不足しがちなミネラルやカルシウムをはじめとする栄養を補給できる粉ミルクのことです。

フォローアップミルクには鉄分も豊富に含まれています。

お子さんの成長に鉄分は欠かせない栄養素ですので、フォローアップミルクも上手に活用していきましょう。

通常の粉ミルクからフォローアップミルクに切り替えるタイミングは、生後9ヶ月頃が目安です。

離乳食の回数が1日3回になり、つかまり立ちやハイハイができるようになったら、フォローアップミルクへの切り替えを検討してみましょう。

まとめ

粉ミルクをやめるタイミングは、それぞれの成長やお子さんの個性に合わせることが大切です。

粉ミルクが好きな子は慣れるまでぐずったり、スムーズに入眠できなかったりするかもしれませんので、大人のお父さんやお母さんの心身が健康な状態でタイミングを見計らうと良いです。

粉ミルクをやめても、しばらくはフォローアップミルクで栄養を補いましょう。

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