「半身浴」といえば、ダイエットのイメージが強いかもしれませんが、実はデトックス効果が期待できるだけではありません。

ほかにも、自律神経を整える、内臓の働きを高めるなどの効果が期待できます。

しかし、いざ半身浴を実践するときに気になるのが適切な時間と方法です。

本記事では、「デトックス効果を得るには何分程度浸かったら良い？」「適切な浸かり方は？」のような疑問を解決していきます。

今回は、半身浴に期待できる主な効果と、適切な時間や方法について解説します。

半身浴をする際の注意点も紹介するので、参考にしてみてください。

半身浴とは？

「半身浴」とは、みぞおちから下のみを湯船に浸けて入浴する方法です。

半身浴をする際は、みぞおちから上は濡らさず、腕も浴槽から出しておきます。

ゆっくり半身浴をすると、体の芯まで温まり、血液の循環が良くなるといわれています。

半身浴で得られる効果

半身浴では、デトックス効果やむくみ解消など、さまざまな効果が期待できます。

以下で、半身浴で得られる主な効果や、それらの効果が得られる理由を解説します。

デトックス効果

半身浴をすると、体の芯まで温まって、汗が出やすくなります。

じっくり温まってたっぷり汗をかくと、体の老廃物が排出されやすくなり、デトックス効果が期待できるでしょう。

むくみが取れやすくなる

汗をたくさんかくと、体の余分な水分も排出されて、むくみが取れやすくなります。

半身浴は全身浴と違い、心臓にあまり負担をかけずに長時間入浴できるので、効果を得やすいのも特徴です。

デスクワークや立ち仕事で脚がむくみやすい方にも、半身浴はおすすめです。

自律神経が整いやすくなる

半身浴は、自律神経が整いやすくなる効果も期待できます。

理由は、半身浴をしながらゆったり過ごすと、副交感神経が優位になるためといわれています。

副交感神経が優位になると、ストレス解消や睡眠の質の向上が期待でき、自律神経が整いやすくなります。

内臓の働きが良くなる

半身浴は、内臓の働きを良くする効果も期待できます。

半身浴で体が温まると、血液の循環が良くなり、内臓の働きの向上にもつながるといわれています。

半身浴の適切な方法

半身浴は、単純にみぞおちより下をお湯に浸けて入浴したら良いわけではありません。

以下で、さまざまな効果を得やすくなる適切な半身浴の方法を紹介します。

温度はぬるめに設定する

半身浴をするときは、浴槽の温度を38～40℃程度に設定しましょう。

少しぬるめのお湯で半身浴をすると、リラックス効果が高まりやすいといわれています。

半身浴はじっくり体を温めることで血液の循環が良くなり、内臓の働きが向上していくので、全身浴よりも長く浸かると良いとされています。

ゆったりと浸かっていても、気持ち良いと感じる程度の温度を目安にすると良いでしょう。

ただし、上半身が冷えると感じる場合は、タオルを巻くなどして体を冷やさないように対処してください。

胸から上は濡らさない

半身浴をするときは、胸から上の頭や肩、腕は濡らさないようにしてください。

一度濡らすと、汗をかきにくくなるため、半身浴の効果が得られにくくなります。

浴室に入ったときに掛かり湯をする方も、肩からはかけずに半身浴をしましょう。

半身浴の目安時間

半身浴

半身浴は、20～30分を目安に浸かると良いといわれています。

以下で、半身浴を行う目安時間とその理由を目的別に解説します。

半身浴初心者は短時間から

半身浴にはじめてチャレンジする方、始めたばかりの方は、まだ半身浴に体が慣れてないため、短時間からスタートしてください。

慣れるまでは、時間にこだわらずに疲れたと感じたら切り上げましょう。

また、はじめての方は、20分経っても汗が出ない場合も切り上げてください。

汗の出やすさは個人によって差がありますが、徐々に汗が出やすくなってくるので、少しずつ体を慣らしていきましょう。

代謝を上げるなら20分程度

半身浴をして体温が上がると、代謝が上がり痩せやすい体になるといわれています。

代謝を高めるには、体を芯から温める必要があるので、20分程度半身浴をすると良いでしょう。

代謝が高まると、ダイエット効果にもつながっていきます。

睡眠の質を上げる時間帯は夕方から夜

睡眠の質を上げたい方は、夕方から夜の時間帯に入浴しましょう。

半身浴をして、上がった体温が少し下がってきたときに入眠しやすくなり、質の良い睡眠につながると考えられています。

そのため、午前中やお昼過ぎに半身浴をしても、睡眠にはあまり影響が出ないともいわれています。

就寝する1～2時間前に半身浴を20～30分間するのが良いとされているので、なるべく理想の時間帯にゆったり半身浴してみてください。

半身浴をする際の注意点

さまざまな効果を得られる半身浴ですが、実施方法を間違えると体に負担をかける可能性があります。

半身浴を行う際に注意するべきポイントを紹介します。

水分補給をする

汗をたっぷりかく半身浴では、水分補給が欠かせません。

半身浴は、水分をこまめに補給しながら行いましょう。

水分を摂らずに半身浴をすると、血液中の水分量が減ってしまい、血液の流れが悪くなって、トラブルに繋がる可能性もあります。

半身浴をする際は、入浴前にコップ1杯の水を飲み、半身浴中もこまめに水分を摂るようにしましょう。

お酒を飲まない

半身浴をする前や半身浴中に、お酒を飲んではいけません。

アルコールが体内にある状態で入浴すると、血流が良くなりすぎて心臓と血管に負担がかかります。

スマホを見ない

スマホを見ると、交感神経が優位になるといわれています。

半身浴でリラックス効果を得たい場合、相反する交感神経を高めることで効果が得られにくくなります。

半身浴は長い時間お風呂に浸かるので、スマホを見たくなる気持ちはわかりますが、好きな音楽を聞いたり、あえて何も考えずに過ごしたりして、リラックス効果を高めていきましょう。

長時間浸かりすぎない

半身浴を長時間し続けると、逆に体を疲れさせてしまう可能性があります。

ほかにも、肌を乾燥させるリスクもあるので、半身浴は30分以内にとどめるようにしてください。

まとめ

半身浴は体を芯から温め、デトックス効果や内臓の働きを高める効果が期待できます。

半身浴で得られるさまざまな効果をより高めるためにも、ぬるめのお湯にゆったり20～30分ほど浸かるようにしてください。

半身浴を行う際に入浴剤やアロマオイルを使うと、香りでリラックス効果を高められます。

スギ薬局でも、さまざまな種類の入浴剤を販売しているので、お気に入りの入浴剤を探してみてくださいね。