はじめての子育てはわからないことばかりで、赤ちゃんのお風呂やおむつ替えなど、することも増え、不安や心配事も多くなりがちですよね。

赤ちゃんの身の回りのお世話で気になるのが衛生面です。

大切な赤ちゃんが体調を崩してはいけないので、衛生面に関しては敏感になる方も多いでしょう。

特におしゃぶりは、直接赤ちゃんの口に入るものなので適切な消毒方法や頻度、消毒しない場合のリスクを知っておくべきです。

今回は、衛生面で注意が必要なおしゃぶりの適切な3つの消毒方法を詳しく解説します。

おしゃぶりを消毒するタイミング、いつまでおしゃぶりを消毒するべきかなど、詳しく紹介するのでぜひ参考にしてください。

おしゃぶりは消毒するべき？

赤ちゃんが少し成長するまでは、おしゃぶりの消毒は必要です。

おしゃぶりを消毒しないと、唾液と付着している汚れの影響で真菌が発生し、「鵞口瘡（がこうそう）」になる可能性があります。

鵞口瘡はカンジダアルビカンスという真菌が引き起こす病気で、口の中にカビが付着する皮膚疾患です。

見た目には、ミルクのかすのような白い斑点が舌や頬の内側、口蓋に現れます。

痛みはない場合が多いですが、まれに軽い痛みや不快感が出るため、かかると赤ちゃんがミルクをあまり飲まなくなることがあります。

また、白い斑点を無理やり取ろうとすると出血する可能性があるので、注意しましょう。

鵞口瘡を防ぐためには、おしゃぶりだけでなく哺乳瓶や赤ちゃんの指を清潔に保つ必要があります。

おしゃぶりの消毒方法

おしゃぶりの代表的な消毒方法は、煮沸消毒、電子レンジスチーム消毒、薬液消毒の3つです。

おしゃぶりの材質によってはできない消毒方法もあるので、製品に付いている説明書きをよく読んでから消毒するようにしましょう。

以下で適切なおしゃぶりの消毒方法を3つ解説していきます。

煮沸消毒

煮沸消毒は、熱湯の熱で消毒する方法です。

まず、大きい鍋に多めの水を入れて、よく水洗いをしたおしゃぶりを入れてから沸騰させます。

おしゃぶりを入れた鍋は3～5分程度、火にかけてください。その後、おしゃぶりをお湯から取り出し、自然乾燥させます。

シリコーンを使用したおしゃぶりは冷めるまでにおいが強くなる場合がありますが、衛生上の問題はありません。

おしゃぶりが乾いたら煮沸消毒は完了です。

ただし、長時間に渡り煮沸消毒をすると、熱でおしゃぶりが変形する可能性があるので注意しましょう。

電子レンジスチーム消毒

電子レンジスチーム消毒は、専用の容器に入れて電子レンジで加熱して消毒する方法です。

専用の容器に水とおしゃぶりを入れて、商品に付属している説明書きのとおりに加熱してください。

専用の容器を購入する必要がありますが、簡単に消毒でき、煮沸消毒のようにお湯を沸かす手間がかかりません。

持ち運べるサイズの専用容器もあるため、外出先でも手軽におしゃぶりの消毒ができます。

薬液消毒

薬液消毒はドラッグストアなどでも販売している、赤ちゃんグッズ専用の薬液を使って消毒する方法です。

薬液消毒は3つしか手順がなく、簡単に消毒ができます。

まず、おしゃぶりの唾液をしっかり洗い流します。

薬液には錠剤タイプや薬液タイプのような種類があるので、商品に付属している説明書きをよく読んでから薬液をつくって、おしゃぶりをつけます。

専用の薬液につけたおしゃぶりは、水分を切ったらそのまま使用できます。

薬液のにおいが気になる場合は、水で軽く洗い流してから使うようにしてください。

薬液消毒の場合、薬液をつくる手間がありますが、おしゃぶり以外の哺乳瓶や赤ちゃんのおもちゃも消毒できます。

製品によっては、つくった薬液が24時間使えるものもあるので、一度薬液をつくれば、いつでも手軽に消毒が可能です。

おしゃぶりを消毒するタイミング

おしゃぶり

おしゃぶりを消毒する頻度やタイミングは明確に決まっていませんが、最低でも1日1回は消毒が必要といわれています。

ただし、生まれて間もない赤ちゃんは抵抗力がまだ低いため、こまめに消毒するようにしましょう。

おしゃぶりはいつまで消毒が必要？

生まれたばかりの赤ちゃんは抵抗力が弱いため、特に衛生面に気をつける必要があります。

おしゃぶりの消毒も生後6ヶ月くらいまで必要です。

離乳食を始めるころからは、免疫力が高くなってくるため、徐々に消毒の回数を減らすことができるでしょう。

しかし、雑菌が繁殖しやすい梅雨時期や夏場、赤ちゃんの体調が優れないときは衛生面や感染対策としておしゃぶりを消毒するようにしてください。

まとめ

赤ちゃんの口に直接入れるおしゃぶりは少なくとも1日1回は消毒するべきです。

生後6ヶ月を過ぎるまでは、毎日きちんと消毒しましょう。

おしゃぶりの消毒方法は、煮沸消毒、電子レンジスチーム消毒、薬液消毒の3種類があります。

おしゃぶりの材質によってはできない消毒方法もあるので、おしゃぶりを購入するときは、説明書きをよく読んでください。

また、おしゃぶりだけでなく、哺乳瓶や赤ちゃんのおもちゃも消毒できる便利な消毒用の薬液は、スギ薬局をはじめとするドラッグストアでも購入できます。

ぜひご活用して、赤ちゃんが使うものを清潔に保ちましょう。