赤ちゃんは成長にあわせて、徐々に離乳食の回数を2回、3回と増やして、大人と同じリズムで食事をするようしていきます。

しかし、まだ母乳を飲む時期の赤ちゃんの食事は与える量や回数を増やすタイミングがわからず、迷うことも多いでしょう。

だいたい離乳食を2回に増やすタイミングの目安は生後7～8ヶ月ごろといわれていますが、成長の早さは赤ちゃんによってそれぞれなので、切り替えても良いタイミングかどうか見極めなければいけません。

そこで今回は離乳食を2回食にするタイミングの見極め方から、2回食へ切り替える方法と2回食にする際の注意点を解説します。

離乳食を増やすと作るのも大変になるので、2回食を楽しく進めるコツも紹介します。

離乳食の2回食をはじめるタイミング

2回食をはじめる目安は、生後7～8ヶ月ごろです。

離乳食をはじめて1ヶ月くらい経過し、離乳食を舌でつぶせる時期になったら、離乳食を2回に増やしましょう。

ただし、食事を食べられるようになる速度には個人差があります。

以下のような状態なら2回食をはじめても良いタイミングなので、当てはまるかチェックしてください。

口を閉じて上手に食べものを飲み込める
「マ」の発音ができるようになった

離乳食の2回食への切り替え方

では、離乳食を2回食にするタイミングになったら、どのように切り替えていったら良いのでしょうか。

以下では2回食の量や離乳食の形状、切り替え後のタイムスケジュールを紹介します。

2回食の量

2回食に切り替えたときは、まず今までの量＋1/3程度の量からはじめ、数日かけて食べる量を増やしていきます。

2回食に切り替えるくらいの時期に食べさせるべき離乳食の1回の量は、お粥だと50～80g程度、野菜や果もの類は20～30g、肉または魚が10～15g程度です。

赤ちゃんの必要なカロリーは成長とともに増えていくので、徐々に増やしていきましょう。

また、食べる量は個人差があるので、母子手帳の体重増加曲線に沿って体重が増加しているかを目安にして量を調整してください。

離乳食の形状

2回食の時期は、1回食のときよりも少し硬めの離乳食でも食べられるようになります。

硬さは舌でつぶせるくらいで、目安としては大人がつまむと簡単につぶせる程度です。

2回食のはじめは絹ごし豆腐くらいで、徐々に木綿豆腐くらいの硬さにしていくと良いでしょう。

硬めの食べものを与えるときは、すりつぶすか、うらごしをしてスプーンを傾けるとトロトロと流れ落ちるくらいの硬さにしましょう。

2回食のタイムスケジュール

2回食のタイムスケジュールにルールはありません。

しかし、「朝と昼」か「朝と夕方」にすると、3回食へ切り替えるときに進めやすくなります。

1度離乳食の時間を決めたら、同じ時間に与える方が赤ちゃんもリズムを作りやすくなるでしょう。

お風呂や寝る時間、授乳の時間を上手に組み合わせて、2回目の時間は与えやすい時間帯に設定してください。

2回食を進める際の注意点

2回食に切り替える際は、焦らず赤ちゃんのペースで進めることが大切です。

以下で2回食を進める際の注意点を解説します。

赤ちゃんのペースで進める

離乳食の進み方が早い子もいれば遅い子もいます。

焦らず自分の赤ちゃんのペースで進めることが大切です。

食べるのが好きな子は、お母さんやお父さんが食べているのを見て「もっと食べたい」という子もいるかもしれません。

そんなときは食べさせすぎにならない程度に、子どもの食べたい意欲に応えるのも良いでしょう。

一方、これまでに食べたことのない食感や硬さの食べものに戸惑う子もいるので、そんなときはゆっくり待ってあげてください。

2回食の時期は母乳やミルクも併用する時期なので、離乳食を食べる量が少なくても焦らず見守っていきましょう。

離乳食をたくさん食べられるようになると、自然と母乳を飲む量も減っていくので、心配しすぎる必要はありません。

離乳食のタイミングは4時間以上空ける

2回食の時期になっても、まだまだ赤ちゃんの消化器官は未発達です。

消化する時間を考えて2回目の離乳食は、1回目の離乳食を与えてから4時間以上空けてから与えてください。

2回食になると、離乳食の時間とお出かけの時間が重なったときに悩む方もいますが、1回お休みしても問題はあまりありません。

ミルクは離乳食後に与える

一般的に母乳やミルクは、生後12～18ヶ月まで飲むといわれています。

離乳食が2回食になっても、母乳は欲しがるだけ、もしくは1日3回程度与えましょう。

ただし、母乳やミルクを飲んでから離乳食を与えようとすると、お腹がいっぱいで食べてくれない場合があります。

離乳食は、母乳やミルクを与える少し前のタイミングで与えるようにしましょう。

2回食を進めるコツ

2回食をスムーズに進められる赤ちゃんもいれば、なかなか上手く進められない赤ちゃんもいます。

以下で2回食を楽しくスムーズに進めるコツを紹介します。

形状や味付けで工夫する

離乳食が進むと食べられる食材が増えるので、赤ちゃんが楽しく食事できるように食べものの形状や味付けで工夫してください。

2回食の時期は離乳食を嫌がる場合も多いので、食べものの形を変えたりとろみをつけたりするのも良いでしょう。

形を大きくしたら嫌がった食べものがあれば、小さくする、味付けを変えるなど、工夫すると食べるようになる場合もあります。

なるべく手間を省く

離乳食の回数が増えると、つくる手間も増えます。

レンジでできるメニューや時短レシピを作る、刻んだ野菜や下ゆでしたものを冷凍しておくなど、工夫して手間を減らしましょう。

レンジを活用したレシピを作ると、手軽に離乳食のバリエーションを増やせます。

市販の離乳食を活用する

忙しいときや体調が悪いとき、離乳食作りが難しいこともあるでしょう。

そんなときは手作りにこだわりすぎず、市販の離乳食を活用して楽しく2回食を進める方法もあります。

ドラッグストアなどでは、生後7～8ヶ月の赤ちゃんが食べられる離乳食もたくさん販売しています。

香料や着色料のような添加物を使っていないものや、アレルゲンとなる食品数品目を使っていない市販の離乳食もあるので、上手に活用するのも1つの方法です。

まとめ

2回食はだいたい生後7～8ヶ月からはじめますが、離乳食の進み方には個人差があるので、今回紹介したチェック項目に当てはまる場合は2回食をはじめても良いでしょう。

2回食は1日の食事と授乳スケジュールを決めたら、赤ちゃんのペースにあわせて進めてください。

離乳食を食べるようには個人差があるので、母子手帳の体重増加曲線に沿って体重が増加しているかを目安にしながら、量を調整します。

離乳食の回数が増えると、作る手間もかかるので、レンジや時短レシピを活用しながら楽しく2回食を進めるようにしましょう。

市販の離乳食はスギ薬局をはじめとしたドラッグストアでも購入ができます。

スギ薬局アプリを活用してお得にお買いものを楽しんでください。